第20話 アンナ

俺は5人を屋敷に残しアンナと街に買い物に来ていた。

アンナは夕食の支度があるのでそう長く付き合えないが、妹の様子を診るために、一度外にでるのでそのついでであれば構わないとの事だった。


グレムの街は、ラ.ムーと隣国のベラルーシの国境沿いに位置し、北には革命軍である所謂反政府軍みたいな組織に所属する街に隣接する、激戦区の一つだった。

だが街中は割りと平和で、幅広い川を背に、小高い丘に見える領主邸は洋風建築、街中は和洋が混ざりあう、本当に何処か日本を思わせる街並みだ。

隣国と接しているだけあり、様々な交易品がそこいらじゅうにある店舗に、ところ狭しと売られていた、街も活気に溢れている!。


アンナは熟女だが顔立ちはかなり整っている、ラフィーネと同じようにやはり美熟女だ。

俺は思いきって歳をきいてみると、以外にもすんなり答えてくれた。



「今年で丁度800になります」


「妹さんは?」


「640です」



『そうするとアンナが45で妹が36ってとこか、うん行ける‼……って何いってんだ俺は』


健の意思とは無関係にマイサンは活動を再開した


「妹さんの名前はなんて言うの?」



「シエラと申します」



「他の家族は?」




「全員何処かに売りに出されたか、死にました」




「……済まねー、悪いこと聞いちまったな……」



「奴隷階級の者なら普通の事です、天空人様は本当に些末な事をいつも気になさりますね?」



「いや、些末な事なんかじゃねーだろ……その言い方だと他の天空人にも会った事あんのか?」



「主人の付き添いで帝都へ行ったときに一度、まさかお話しをかけられるとは思いませんでしたが、天空人様は貴方もそうですが、あまり身分を気になさらない様ですね」


「まぁな、そもそも俺もそのくみって天空人も、身分が無い世界から来てるからな」



「そうですか、、それなら身分を気にするなどそれこそ些末な事でございますね」



「なぁアンナ、2つ聞きたい事があるんだが、」


「何でございましょう」



「お前トイレで俺に、相手に悟られない様にしたいなら気配を隠せって言ったよな?」



「それが何か?」



「普通そんな事できねーだろ!お前何でそんな事出来るんだよ!」



「その事ですか、、私は元々戦闘奴隷、ラフィーネ達と一緒です。

最も奴隷とジャーリアでは身分が奴隷の方が上ですが、でも扱いは差ほど代わりません。

しいて言えば肉壁には成らなくて済む、それだけです」



「そりゃまた……」



「もう一つは?」




「その……俺が覗いてたの知ってて、何で隠さなかった……」



「ご覧になりたかったのでしょう?」



「んな!それだけ?」



「それだけです」



「いや、いや、いや、普通はずかしいとかあるだろう?」



「その様な感情は最早持ち合わせておりません、戦闘奴隷の前は性奴隷でしたから。

それにこの世界では女人は300を過ぎれば女とは見なされません」



「それでも今は違うだろう、んじゃ何か?俺が一発やらせろって言ったらさせるのかよ?」



「一発とは具体的に何を指すものなのでしょう」



「そりゃお前……あれだよ……性行為だよ……」



「私は800才と言いました、その様な年令でもしたいとおっしゃるのですか?おからかいにならないでください」


「からかってなんかねーよ!そもそもしたいとか思わなきゃ覗きなんかしねーだろ!俺はアンナだって解ったから更に覗いたんだ」


「確かにおっしゃられている事に矛盾は無い様ですね、不思議な方です。

ではゲルタ様に許可を頂いてください、出来れば妹も品定めをしていただければ助かります、松田様の性奴隷にして頂ければ一緒に住む事が出来て、私も心配の種が無くなります。

妹は足は不自由ですが、怪我による物なのであちらの方は充分に機能します。

ご期待には充分答えられるでしょう」



「ちょ、ちょ、ちょ、まてまて、マジで言ってんのか?」



「私は本気ですが、、やはりおからかいになられてたのですか?」



「違う違う、俺は本気でアンナのあれを見て、マジで興奮したんだよ。

だけどこの街やあの家に愛着とかはねーのか?って聞いてるんだよ」



「大声で言う事では無いと思いますが……少し場所を移しましょう、家はすぐそこです」



俺の言葉は大注目を浴びていた、急いでアンナの家に入る、アンナの家はそれはもうボロ家だった



「あっお姉さまおかえりなさい、あっ男の方……」


「シエラ、ちゃんとご挨拶しなさい、主様の大切なお客さまです。」



「よう!はじめまして俺は健だ!」



「えっ!ではこの方が……大変失礼いたしました、アンナの妹、シエラです」


シエラはアンナと違い優しそうな若妻と言った印象だった。

アンナはキャリア・ウーマンと言った感じなので対照的ながらも、二人とも若干垂れながらも形のいいおっぱい、スカートからはみでるムッチリとした太股は充分に俺のキャノンを満足させる物だった。


「今冷たい物でもご用意致します、その間にシエラの品定めをなさっておいてください」



「はぉ!……はい……」



「なんの事でございますか?」




6畳ひとまの昔ながらの分化住宅、と言えば分かりやすいだろう、外壁もつぎはぎだらけの土壁で所々穴が開いていた。


俺はシエラにアンナとの道中のやり取りを説明した、勿論覗きの件は若干ぼかしたのは言うまでもない。


「なるほど、おかしな所を松田様はお気になさるのですね」



「シエラもそう思うでしょう」



飲み物に冷却魔法をかけ終えたアンナが戻って来た


「どうぞ」


「サンキュー!」


「39?」



「あぁ、ありがとうって意味」


「松田様は色々不思議な言葉を使います、いちいち気にしてたら日が暮れてしまいます」



「そうなのですね、それで松田様、話しを戻しますが、奴隷とは物とお考えください、そこに感情は不用なんです」



「いや、それでもよ、アンナもシエラも、それこそルチル達だって生きてるんだぜ?それなのに感情を持つなってのは……」



「あの物達は感情を表に出して松田様に接しましたか?」



「いや、そうはしなかったな……」



「当然です、もし感情に多少でも従って生きてきたら、私もシエラも、あの物達も、既にこの世にはいないでしょう、そう言う世界なんです」



俺は今更ながらこの世界の現実に目が覚めた気がした、そして決めた。俺が今ここで感情論をわめいても、この世界には何も通用しない。なら目の前にいるこの女達の感情を少しずつ目覚めさせればいい、俺は今ここに新たな計画を発動する!


その名もラ.ムーの種馬計画だ!

俺は知っている、あの冴場○は変態さの中にも女性への愛情を持ち、次々と様々な女性を不安や絶望から救って来た。

あのエンジェルダ○トにより、一切の感情を失った女性をキス一つで目覚めさせたりもしたのだ!

幸いにしてここにはハンマーもスタンガンもない、か○りもいない、俺の股間の安全は保証されている!



「よし、解った、良いだろう。

俺はアンナとシエラを俺の女、性奴隷にする。だがお前達は何れ知る事になるだろう、天空人は魔力や寿命を失いはしたが、化学力や技術力、想像力と言った新たなる力を持った。

そこから産み出される底知れない性への欲求、それはお前達では考えも及ばない、極められ、洗練された変態性欲である。

上級者になればS○と言う極めて理解不能な性行動をとったりもする。

俺はこの洗練された性欲の全てをお前達にぶつける事になるだろう、恐らくは泣いて俺にもう少しノーマルなプレーをと懇願する事になるかもしれないが、もう遅い、それは覚悟してもらおう」


「ノーマルとかプレーとかはよく分かりませんがそのS○と言うのは知っております、お望みであれば私がS側になる事も出来ますのでご満足頂けますでしょう」



「へ?何でしってんの?てかおれM耐性無いからそっちは無理っす……」



「ご存じではないのですか?天空人様がいらっしゃったのは松田様だけではございませんよ?」



「ですが松田様が言われるのも一理あるかもしれません、私も約70年性奴隷を経験しましたが、男性のあの部分を尻の間から見たのは初めてです」



『トイレであの間抜けな格好.アンナにも見られてたのかよー!』

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