第18話 暴かれる敵
リビングでは5人のジャーリア達が並んで俺を出迎えた。
「おかえりなさいませ」
「おっと!どういう趣向だーッ⁉‼‼」
俺はまたしても一瞬で激しくテントを張ってしまった。
全員変形メイド服を着用しているのだ、多分リーアであろう女性もいた。
「何も御座いませんよ!ただご主人様をお出迎えただけです、リーア、ご挨拶を」
「リーアでございます、先程こちらに着きました、本日から性玩具としてしっかりとお仕え致します、本当に飼育して頂きありがとうございます」
「おっおぅ」
「妹や娘はまだご奉仕も不得手でしょうし、実際母も私も創造主様へご奉仕した記憶は既になくなっております。充分なご満足をお与えする事が出来ないかも知れませんが、一生懸命ご奉仕いたします」
ポケットに左手を極めて自然に入れながら俺は息子を左手の指で何とか立てる事に成功した。
しかしこのままでは非常に不味い、せっかく洗ったばかりのパンツに、サテライトキャノンが発射されてしまう、話題を変えなければ……
「ところでみんな、ちょっと聞いてくれ、俺は黒幕の糸口を少し掴んだかもしれない。
まずお前たちが解っている範囲で敵の情報を教えてくれないか?」
「それは本当ですか?でも私たちが解っている情報と言っても・・・」
「そうですね、私が記憶しているのは本当の意味での天空人が敵と言う位しか……」
「ルチル、それは俺より未来から来た奴等って事だな?」
「えー!……健様は本当に先日来たばかりなんですか?創造主様でさへそこにたどり着くまでには200年の歳月がかかったのに」
セナが仰け反っている、プルンプルンと揺らしながら・・・・
「でも~そのくらいしか私達には情報はありませんねー」
「そしてジャクソンはお前たちの記憶から自分の本名を消した、自分を特定出来る物も纏めて、だからお前たちは奴を創造主と呼んでいる……でいいな?」
「驚きました、おっしゃる通りです」
ラフィーネがうなずく、揺らしながら・・・・
「でも何故私達がお話しする前にそこにたどり着いたのですか?」
「言ったろ?ルチル、黒幕の糸口を掴んだって、俺なら間違いなく奴等が相手なら、自分を特定出来ない様にそうする、特にお前たちは存在そのものが敵ですって宣伝してあるっている様なものだ、俺が敵ならまずお前たちから切り崩すさ。
なんせ奴等はまだ自分達の正体を俺の時代では知られるのはまずいはずだからな、この時代では尚更さ」
「なら健様はこの世界で行動を起こすのは良くないのではありませんか?この先の未来では存在そのものを消されかねません」
「いや逆だよラフィーネ、俺はこの時代で俺の存在を奴等に焼き付ける」
「それは危険です、健様が存在出来なくなってしまわれます」
「リーアさんの言う通りです!嫌ですよ?健様、創造主様はこの世界から消されたんですから……」
「違う違うルチル、そこが奴の唯一のミスなんだよ‼」
ジャーリア一同
「え?」
「おっしゃっている意味がよく解りません」
「ラフィーネ、いいか?奴等の本当の敵は帝なんだよ、帝こそ奴等が消したい存在なんだ、俺が今、俺ならそうする!って言ったのは奴等の正体がまるで解らない場合の話だ!」
「それは一体どういう……」
「そうだなー、お前たちジャクソンから祇園て街の事聞いた事あるか?」
「キレイな女の人が沢山いる街だって聞きましたよ?」
「そう言ってたわねセナ!確かー……」
「マイコ!だろ?リーア」
「そう、そのマイコさんです」
「その祇園て街の名前な、俺達の世界の漢字ってので書くとシオン!ともよめるんだよ」
ジャーリア一同
「本当ですか?」
「そんな偶然て有るんですか」
「それだけじゃないぞ!ルチル、その町はな京都っていう処にあるんだが」
「それききましたよー、古い伝統のある街だってー」
「そりゃそうさ!なんせ俺やジャクソン、日本人の国歌元首、帝がずっと住んでた街なんだから」
「うっ!嘘ですよね?いくらなんでもこのラ、ムーが健様の時代まで続いて……いえ!国そのものの名前が違います、帝が国家元首の筈は……」
「ところがなリーア・・続いてるんだよ!国の名前を変えて場所を変えて、そして歴史まで改竄かいざんしてな……」
「国の名前を変えてって……そこまでして国を存続させる意味は有るんでしょうか?権力とはそんなに執着したいものなのですか?帝の事は今の3代前の帝ですが、見た事があります。
でもそれほど」
「贅沢な暮らしはしてないよねー、どっちかっていうとしっそな方だよー」
「ミーシャも見た事が有るのか?」
「健様ー、母さんが逢った事有れば、ミーシャも逢った事有りますよ~!つい最近とかじゃなければ」
「勿論私もセナもですよ‼」
「そうか記憶を引き継ぐんだったな、ある意味便利だなぁ……話しは逸れたが、多分帝は権力に執着して国を存続させたんじゃない」
「ではどういう意味が?」
「お前たちと同じだよルチル、世界を守る為だ」
「じゃっ・・じゃあ帝は」
「あぁ、どこまでかは知らないが、帝は敵の存在を知っている……帝に会う必要が出来た……
そしてこれから俺は全力でお前たちの子孫を残す!
結局ジャクソンと同じ手法になっちまうが……
マジでお前らにはごめん!」
「何がごめんなのか全くわかりませんよ?」
「もし健様が、私達の子孫が一人でも二人でも、転移前の健様に会うことが出来れば!と考えて要るのなら、それが私達の望み何です!ですので、それこそ全力で私達に子を授けて下さい」
「ルチル、ラフィーネ・・・やっぱりそうなのか・・ジャクソンもそれが狙いだったのか‼」
「はい……ですが……創造主様の計画は敵に察知されてしまいました。創造主様は私達の命を守るために自分の記憶を私達から消してしまわれたんです。そして創造主様は……」
「奴らに消されたんだろ?リーア」
「そうです、ですから健様も……」
「違うんだよルチル、俺の事は今は消せるが帝に合えば消せなくなるんだ‼」
「どういう事ですか?仰ってる意味がよくわかりません」
「ジャクソンは核心の部分をまだお前達に伝えてなかったのか……
よく考えてみてくれ、俺は今フォルムを使っている!何故だ?」
「それは大気中のマナが健様の脳に反応して」
「セナ・・天空人は皆均しく全員それでフォルムを使える様になるんだよな?強さの大小は別として」
「はい、その通りです」
「だが俺達の世界にはマナが無い!この世界には有るのにだ」
「ま!まさか……」
「そのまさかさ!奴らはマナの源を消したんだ、この先のどこかの世界で、んでな?ここからはジャクソンに聞いてなければ、お前達には少しキツい話になるんだけど……」
「ノアの方舟……」
「聞いてたか……それさ!そこで消したんだと俺は思っている」
「そこで少しでも子孫が残っていれば、そう創造主様は考えたのですが、それと帝と何の繋がりが?」
「見てろよラフィーネ」
俺は篭目紋の絵を書いた
「お前達これがなんだか知ってるか?」
「それは帝都、シオンの都です。」
「上空から見た!だろ?」
「そうですが、それが?」
「何故上空から見た形がこの時代のお前達に解るんだよ、そしてこんな正確になんで六芒星が描けるんだよ、測量の技術なんてこの世界には無いんじゃないか?それに先日セルマさんに聞いたけど、空飛ぶ魔法何ぞ無いはずだぞ?」
「ま、、、まさ、か、」
皆無言になった
「………………」
「帝は天空人様の子孫なのーー」
「そーなのーー、ミーシャは賢いなー!」
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