第12話 ルチル

今俺は非常に情けない姿で、石化魔法にでもかかったかの様に硬直している。


ジーパンは膝の辺りまで下ろし、パンツは太もも辺り、パンパンに腫れ上がったキャノンを右手で鷲掴みにし、左手はロリの股間。


体制はロリの顔の辺りに俺のキャノンがあり、調度ロリの左側に、逆向きに横に寝る様にして、俺の顔はロリの左太股に乗せるような感じで、股間に顔を埋めていた。


10秒程で有ったか沈黙が有った、ロリは何が有ったのか理解出来ないと言った感じで目を丸くして驚いている。

俺はと言えば、さながら母親にエロ本が見つかった時の様な、ばつの悪さでロリを見つめていた。


それにしても長い……

この沈黙から早く抜け出したい……

だがこのかっこで今更何を言ってももうどうにも成らない事くらい俺には解っていた……まぁ、誰でも解るんだが……


そしてロリがやってはいけない行動を取る、事もあろうかロリが顔を左に向け始めたのだ。

『ダメだ!そっちを向いてはいけない、戻るんだ!ロリよ……』


声にならない鎮痛な俺の叫びも虚しく、ロリはその円らな瞳で俺のキャノンを捉えた。


再び固まるロリ……


おぉ健よ……詰んでしまうとは情けない……

復活には100ゴルールドかかりますが、復活しますか?


『はい.いいえ』



『いいえ』


と、行きたい所だが……現実は無慈悲であった……


そして……

「あっ、あの……」



「「ちっ、ちげーぞ‼これはだな、薬……そう、お前に薬を塗る為にだな‼」」

往生際が悪い俺……

だが……




「ごめんなさい!」




「お前に薬……はぁ?」




「汚い物をお見せしてしまいました、許してください、ごめんなさい!ごめんなさい!許してください」



酷く怯えているロリ、しかしこのシュチュエーションは非常にまずい、俺が確実に小学生を強姦している様にはたからは見えるだろう




「ちょっ!落ち着け、落ち着けってば」



「ごめんなさい!ごめんなさい!」



「黙れっつってんだろコノヤロウ‼」

キャノンとハンケツを出しながら怒鳴り付ける俺……

死にてー……



「ひっ!ごめんなさい!」



「だから謝んなつってんだろ‼」



「ごめん……モゴモゴ」

咄嗟に口をふさいだようだ



「いいか‼よーく聞けよ」




『コクコク』口をふさいで頷いている




「俺は今な、お前に薬を塗る為に服を脱がせてお前の体を拭いていたんだ、ここまではいいか?」


半ケツを出しながら俺は力説している



『コクコク』




「処がお前の体が冷えて来てしまった、これではお前が風邪を惹いてしまう、そうだな?」




『コクコク』




「よーし、いい子だ、」

なんか凄まじい罪悪感に苛まれてきたが……

俺の名誉を取り戻す為だ




「でだ、お前は知っているかは解らないが、人の体を暖める為には人の体を寄り添わせて暖めるのが最適なんだよ、解るな?」




「コクコク」



「つまりわだ、今俺はお前の体を暖めながらお前の下半身を拭くと言う非常に高度で難易度の高い、だが効率の最高にいい作業を行っていた訳だ。解ったか?」




「あっ、ありがとうございます」




「おっおう!解ればいいんだよハッハッハ

『チョロいぜ、チョロすぎだろ~流石ガキだぜ』じゃぁ続きを……」


既に罪悪感は吹っ飛び再びエロモードに突入しかけた時


「で、でも何故あなたは私の身体を見てお怒りにならないんですか?」




「はぇ?逆になんで怒る必要があんだよ?お前何を……」


そこで俺は我に帰った


『……俺は何て馬鹿だ、この子の境遇は聞いてきたろ』


俺は直ぐにズボンをはきなおし



「先ず名前を教えろよ!俺は健だ、松田健」




「私はルチルです!」




「ルチルか、可愛い名前だな」



「そ、そんな……」



「先ずはルチル、俺はお前に謝らなきゃならねーんだ」




「そ、そんな人間様が私に謝るなんて、そんな……」




「いや、謝る、俺はお前と初めて有った時、魔物に襲われていた。

そして怪我をしているお前を見つけ、一瞬でもお前に魔物を押し付けて逃げようとした。

男として恥ずべき行為だ、すまなかった」


そういって俺は頭を下げた



「そんな、でも健様は私を抱き上げ必死に守ってくださいました、こんな汚物をそこまでして……」



「「ルチル!」」



「はっ、はい!」




「次はお前が俺に謝る番だ、だか理由がわからないだろ?」




「わかります、私は健様に汚い身体を……」




「それじゃない」



「えっ!ではどのような罪を」



「俺は気絶したお前をあの後必死に守った、それこそ命がけで……」




「あっ!うぅ」




「勿論恥ずべき行為をした自分を戒める為、と言う理由もある。

だが最大の理由はルチル、俺がお前を助けたかったからだ!

だがお前は自分の身体が汚いとか、汚物だとか、俺の命懸けの行為に泥を塗る様な言葉を吐いた」




「あっ、そんな……でも……」




「ルチル、何故俺がそこまでしてお前を助けたかったか解るか?」




「ごめんなさい、解りません……」



もはや自分の体裁などどうでもよくなった俺は



「それはな、ルチル、俺が下心全開だったからだ!男が女に手を差しのべる理由は今も昔も変わらん!惚れさせる為だ!解ったか‼」




「はっはい、ごめんなさい!」




「よし!解ればいい、んでどうだ!俺に惚れたか!」



「はい!」



「惚れたんだな?」



「はい!惚れました!」



「よし!じゃぁ今日からお前は俺の女だ!」




「わかりました!ルチルは今日から健様の所有物です!」




「ん?なんか今一お互いの理解の不一致が見られるが……まぁいい!」



「よし、では薬を塗るからもう一度そこに寝ろ」



「あの……」



「なんだ」




「本当に私の身体に素手でおさわりになって宜しいのでしょうか?」




「まだ言うか?」




「はっ、はい!ごめんなさい!どうかお願いいたします」




勿論この後ルチルは黙って俺に身体を拭かれ、薬を塗られていた。

俺は当然あちらこちらと手を滑らせた事は言うまでもない、それでもルチルは黙って俺にされるがままになっていた。

キャノンの出番も近そうだ

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