第7話もう転生ですよね?いえいえ準備は始まったばかりですよ?

八神 慧 (??) LV30055 ジョブ 無し 

 

 スキル ステータス Master アイテムボックス Master 鑑定 LV39 採取LV33 農業LV36 狩猟LV15 鍛冶LV14 料理LV6 格闘LV12 武具習熟LV8 兵器習熟LV8 敏捷強化LV11 テイム Master 騎乗LV7 木工LV3 水泳 Master 水耐性 Master 風耐性 Master 苦痛耐性 Master 出血耐性 Master 混乱耐性 Master 衝撃耐性 Master 重力耐性 Master 窒息耐性 Master 恐怖耐性 Master 飢餓耐性 Master 睡眠耐性 Master 気絶耐性 Master 体内制御 Master 肉体強化 Master 生命力強化 Master 自己治癒 Master 精神強化 Master 精神統一 Master 瞑想 Master 明鏡止水 Master 無呼吸 Master 不眠不休 Master 方向感覚 Master 空間認識 Master 水流制御 Master 思考制御 Master 殺意 Master 威圧 Master 激怒 Master 鬼神化 Master 怪力 Master 剛力 Master 豪力 Master 水魔法 Master 風魔法 Master 重力魔法 Master 回復魔法 Master 多重詠唱 Master 無詠唱 Master 並列思考 Master 思考加速 Master 魔力制御 Master 魔力支配 Master 魔纏 Master 見切り Master 光合成 Master 空歩 Master 天駆 Master 瞬動術 Master


 HP 0/0 MP 60095/60096


 「すいませんでした。反省しました。何でもするので殺さないでください。」

 

 まだやってるし...っていうかレイプ目止めようよ!むしろ一年間洗濯された俺が壊れない方がおかしくない?おかしいよな?おかしいよね?


 なんにせよ少女をテイムという禁断の行為をしてしまったのだ、公開はするが後悔はしていない。これで開拓生活も捗るというものである。


 「よし!命令だ。川の魚を一杯捕獲してくるんだ。ここからあっちに真っ直ぐ行くと、俺のホームがあるんだが、そこに溜め池を作っておくから、中に魚を放流してくれ」


 ニコリと笑って撫でてやると、目に光が戻った。(いや~安心したよ)

 立ち上がると両手を胸元で握り締めて、フンス!と鼻息荒く宣言する。


 「まっかせて!私は水の支配者なんだから!」


 そう言うと水に飛び込んでいった。

 流石に一年も経つとリンキも近くには居ないだろうと思ったが、テイムスキルで確認すると、直ぐ近くに居た。

 リンキを発見して駆け寄ると、驚いた事にリンキが語りかけてきたのだ。


 「主、無事帰還されたようで何より、お勤めご苦労様でした、というやつですな?」

 

 馬の癖に旨い事言いやがる。だがしかし、どうして喋れるようになったんだ?

 

 「待っている間にホームで林檎や薬草を食べて飢えを凌いでいたのですが、主が居なくなったとたん夜襲を掛けてくる狼達が居りましてな。屠っている内にこうなっておりました。」



 リンキ LV115 ジョブ インキタトゥス(ユニーク) 

 

 スキル 共通言語 Master 蹴術 Master 突撃 Master 疾走 Master 大喰らい Master 毒耐性 Master 風魔法 LV 25 土魔法 LV 12  


 おおう、見ない内に立派になって!ホームを守ってくれていたのか。

 よし、早速リンキに騎乗してホームへ行こう。


 ホームの近くに来た俺は唖然とした。薬草畑だった一角が、ジャングルの如く変異して密林を形成しているのだ。

 家よりも高く育った薬草...放置したらとんでもない事になってしまった。

 それに、地面から顔を出しているヤバげな植物も居るし、人間を一飲みしそうな食人植物らしき物も見える


 【大薬草】【猛毒草】【昏睡草】【火炎草】【トリカブト】【マンドラゴラ】【マンイーター】【ジギタリス】【ベラドンナ】【イラクサ】【薔薇】【スズラン】【大魔力草】【ラフレシア】【椰子】


 花から毒草までグチャグチャに育っているが、これはこれで儲けたと思う。

 通常では作り出せない毒だって、これらを精製すれば採取可能だ。

 

 それはともかく、レヴィアたんが獲物を連れて現れる前に、溜め池を作ってしまおう。

 50mプール位でいいだろうか、重力魔法で土を押し固めながらズン!と大地を陥没させる。

 高圧力で圧縮された土がいい感じで固まっている。


 「ケーイ!魚一杯連れてきたー!」

 頭上にどでかい水の塊を浮かべて、レヴィアたんが現れて、溜め池を見つけると水ごと魚達を開放した。

 鮎、岩魚、山女、鯎、杜父魚、鱒、鮭、鯉と様々な川魚が放たれていく....いかん容量が全然足りていないだと!?

 すかさず重力魔法を使い、隣りに同じ大きさの溜め池を作って繋げる。


 「川と繋げた方が良いと思うけど、今回はここら辺で良しとしておこう」

 「川魚美味しいよね!ケイには海の魚も食べて欲しいなぁ」

 

 地道に川へ向かって水路を延ばす事を心に誓った、それと同時に海もあるんだろうか?という希望も抱いてしまった。

 魚の餌ってどうしようか?と考えていると、溜め池で巨大な生簀を作ったのが原因だろうが、レベルアップと共に漁業スキルを手に入れた。


 八神 慧 (??) LV30061 ジョブ 無し 

 

 スキル ステータス Master アイテムボックス Master 鑑定 LV39 採取 LV33 農業 LV36 狩猟 LV15 鍛冶 LV14 料理 LV6 格闘 LV12 武具習熟 LV8 兵器習熟 LV8 敏捷強化 LV11 テイム Master 騎乗 LV7 木工 LV3 漁業 LV 8 水泳 Master 水耐性 Master 風耐性 Master 苦痛耐性 Master 出血耐性 Master 混乱耐性 Master 衝撃耐性 Master 重力耐性 Master 窒息耐性 Master 恐怖耐性 Master 飢餓耐性 Master 睡眠耐性 Master 気絶耐性 Master 体内制御 Master 肉体強化 Master 生命力強化 Master 自己治癒 Master 精神強化 Master 精神統一 Master 瞑想 Master 明鏡止水 Master 無呼吸 Master 不眠不休 Master 方向感覚 Master 空間認識 Master 水流制御 Master 思考制御 Master 殺意 Master 威圧 Master 激怒 Master 鬼神化 Master 怪力 Master 剛力 Master 豪力 Master 水魔法 Master 風魔法 Master 重力魔法 Master 回復魔法 Master 多重詠唱 Master 無詠唱 Master 並列思考 Master 思考加速 Master 魔力制御 Master 魔力支配 Master 魔纏 Master 見切り Master 光合成 Master 空歩 Master 天駆 Master 瞬動術 Master


   HP 0/0 MP 60107/60108


 リンキやレヴィアたんと一緒にムシャムシャと林檎を齧ると「林檎を!もっと林檎を!」と相変わらずの林檎馬は頻りにお代わりを強請るのだった。

 それに触発されてか、レヴィアたんまで「もう一個、あと一つだけ」とお代わりを強請る始末である。

 まぁ、漁業スキルで魚達の餌を作らなければならないのだ、林檎の芯は幾つ有っても良いだろうし、ここは俺も仲良くお代わりしておこう。


 【魚の餌(極上)】「HR」

 SR以上の素材を原料に作られた魚の餌。魚の生育を助け、成長速度・作物品質・変異確率を2ランク上昇させる。

 

 うむ、肥料と一緒で効果抜群である。SR等級が国宝になるわけだ、ゴミから作った餌がHR等級で効果抜群なんて、笑いが止まらないのである。


 ジャングルに生息している変異した植物を倒したり、採取する所から始めよう。

 椰子とか素晴らしい植物が生えていたのもポイントだ。


 ココヤシはココナッツ、ココナッツミルク、椰子油を取る事が出来るしナタ・デ・ココを作る材料にもなる。

 ナツメヤシならジュースや蒸留酒、ドライフルーツにもなる。

 アサイーやサラクは生食も出来るし、ジュースやスムージーに使っても良いだろう。

 樹液を煮詰めて砂糖を作ったりも出来るから、ヤシ科の植物には夢が一杯だ。


 食べ物だけじゃないぞ?建材としても優秀だし、葉や種から繊維を取る事も出来るんだぜ?

 漢方や染料まで取る事が出来るというこの万能性!俺の中では密かに、アイテムボックスに大量にキープしておきたい植物ランキングの上位にあったのだが、今回のアクシデントは良い方向に転がったようだ。


 ふいにニヤニヤしてレヴィアたんを撫で始めると、理由が分からず困惑したようだが、撫でられるのは悪くないらしく、デレデレとだらしない顔になる少女だった。


 俺の準備はまだまだ終わらない。

 山から大量に鉱石を確保して精錬してインゴットを生産したり、大量に植物を確保してはストックを貯めつつ、調薬にも手を出す。

 農業、漁業、採取とやっていると手が回らないので、レヴィアたんに相談してみる。


 「なぁ、眷属とかっていないの?水の支配者様なんだよね?」

 「クトゥるふちゃんみたいな眷属は居ないんだけど、別の姿に戻れば連れてこれるかなぁ、恥ずかしいんだからあんまりジロジロ見ないでよね?」


 光に包まれた少女は、徐々に輪郭が変わっていき、豊満で艶かしい姿態を持つ美女に変化した。


 【至高神ティアマト】LV 170000

 レヴィアたんの真の姿、メソポタミア神話(シュメール、アッシリア、アッカド、バビロニア)における原初の海の女神とされる。


 「旦那と子供達を連れて来るわ。私が姿を変えると思考まで幼くなるから、あの子が悪戯するのは許してあげて。半分の力も使えないとはいえ、あの子を屈服させた貴方に従うわ」


 どうやら、偶然とはいえとんでもない存在を味方につけていたらしい。


 【淡水の神アプスー】LV 150000 【沈泥神ラフム】LV 145000 【沈泥神ラハム】LV 145000 【天神アンシャル】LV 155000 【地神キシャル】155000 【星神アヌ】LV158000【嵐神エンリル】LV163000 【生命神エンキ】LV164000 


 馬鹿げた力を持った神々が降臨する。予想外の事態に発展してしまった今回の思いつきだったが、これはこれで未来が見えるというか、面白い事になってきた。


 「妻に箱庭で人間が面白い事をしていると聞いて来て見れば、ふふ...確かに面白い」

 「「然り、人の可能性とはこのような物か」」

 「「無限の可能性を持って生み出される人間であればこそですね」」

 「「「原初の神より依頼されれば力を貸すのも吝かではない」」」

 

 立っているだけでビリビリと力が伝わってくる...これが神たる存在か。

 

 「私はただの人間ですが、転生した世界ではどんな相手でも我を通せるくらいの力が欲しいです。我侭である事は承知していますが、それでも来世こそは諦めたくないし、妥協なんかしたくありません。どうか力を貸して頂きたい」


 アスプーが笑いながら話すと、他の神達も微笑ましい者でも見るかのように続ける


 「欲深いな人間よ。だが、お前のような人間が居ても良かろう」

 「「然り、神が定めた法に従う者ばかりでは面白くなかろう」」

 「「だが人間よ、我等を侮るなよ?この箱庭という小さな世界の括りによって弱くなっているだけ」」

 「「「我々神が本気になれば、この小さな世界とて土くれと大差など無い。如何様にも出来るという事を」」」


 威圧感が増したが、今言われたような事は重々承知の上だ。

 ティアマトが俺を庇うように口を挟む

 

 「あまり虐めないであげて。我々が直接あちらの世界に関与する事など無いのだから、こちらはこちらで彼がどんな人生を歩むのか見届けましょう?無限の時を刻む我々には、1000年も10000年も変わり無いわ」


 その言葉を機に威圧感が和らぐのを感じ、安心する俺だった。


 「確かにその通りであるな。良かろう!これからこの世界での一時は我等は対等な友として過ごす事をここに宣言する」

 「「お前の来世を我等が強力に後押ししてやろうではないか」」

 「「確かに、我々が加護を与えた人間が、あちらの世界でどの様な人生を歩むのか...興味が尽きぬ話題ではあるな」」

 「「「これだけの神が一人の人間に助力する事など本来はありえぬ。だから面白くもあるか」」」


 「さぁ、時間は幾らでもあるのでしょう?貴方の物語が始まる前にじっくりと準備をしましょう?」


 更にえらい事になってきたが、来世こそは満足の行く人生が遅れる事は間違いないだろう。

 密かに確信した俺は、めぐり合わせと言う物に感謝するのだった。

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