第22話

懐かしい写真ばかりでついみいってしまった。ひろとが熊に見えるっていった石だったり私がマカロンに見えるっていった石だったり。ひろとはいつでも、写真を撮ってた。私が写真とってみたら?って言ったからだと思う。


変な形した雲も、退屈そうな猫も。

そして。全力で笑う私も。


ひろとが撮ってくれなきゃかたちとして

残すことがでになかったから。


時々私が撮ったひろとの写真が出てくる。

今にも動き出しそうで。

今にも隣に来てくれそうで。

淡い期待は現実を突きつける。


また。涙が流れる…


もうこれ以上辛くなりたくない…

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