第23話

次の日の昼。両親は仕事で今日は帰りが遅い。私はカッターを持ってお風呂にいった。

「イタ!」

私は深めに左腕の手首を自ら切った。

そして、お湯を出しながら、

そのまま目を閉じた。



ガチャン!

「ちょっと!ゆな!」

キュキュ

「ゆな?ゆな?どうしよう、救急車呼ばなきゃ。」



ーーーピーポーピーポー

私はお母さんが早く帰ってきて私を助けたお陰で一命をとりとめた。

でも、とりとめなくてもよかった。


私が目を覚ますとお母さんは椅子の座ったまま、寝ていた。その姿をみると涙が込み上げてきた。お母さんを、困らせてまで死ぬなんて…せっかくある命を無駄にするなんて…

私が泣いているとお母さんが起きて私を抱き締めてくれた。


「ごめんなさい。、ごめんなさい。、私、なんてバカな…ごめんなさい。、」

お母さんは優しく頭を撫でてくれた。



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