第2話 兄姉との感動の再会?
異世界転移したら創造者の世界に喚ばれて事情を聞いていたら兄姉に遭遇しました←今ここ
とりあえず・・・酸素をください~っ。
「~~っ」
絞まってるのっ!綺麗に絞まってるのっ!
ドンドンと兄姉の腕を叩いてみる。
「「あ」」
気づいてくれたー!酸素ー!
「はぁはぁっ…………はぁ。ふぅ。」
どうにか二人の愛の抱擁(怒りのじゃないよね?違うよね?)から抜け出しましたよ。
もうほんと身長差を考えてくださいっていつも言ってるのにっ。
いい感じに絞まっちゃうんだから気をつけてよね!もうっ!!
「(怒ってる詩乃可愛い)悪かったって。でもな。しょうがないだろ。詩乃が急にいなくなるから心配したんだぞ。ちょっと買い物に行くだけで異世界に行ってしまうなんて誰も思わないだろう?お兄ちゃん、詩乃が帰ってくるの家でずっと待ってたんだぞ。やはり詩乃を一人で外へなんてやるんじゃなかったな。SPもいつの間にか撒いてしまうし。お兄ちゃんはな、ずーっと詩乃をみてないと不安なんだ。」
しゅんってした顔でお兄ちゃんが私を見つめてくる。
ちらっ
しゅん
ちらっ
しゅん
うぅ、怒れないぃ。イケメンがしゅんってしてるの怒れないぃ。
むぅ、今回は私も悪いので知らない間にSPが付けられていたことは聴かなかったことにしてあげましょう。詩乃は優しい子です。
「(誤魔化されてるわ、簡単な詩乃可愛い)あんなところに一人でいただなんて、怪我はないの?もう、詩乃はいつもぼんやりふわふわしてるから心配だわ。発信器の数を増やそうかしら」
お姉ちゃんはお兄ちゃんの横で頬に手を当てながら美しく何やら呟いていらっしゃいます・・・って、えっ発信器・・・?
えっちょっと待って、それは聞かなかったことにできないよ!なにそれ、えっどこ?どこについてるの!?今日のイヤリングもネックレスもブレスレットも髪飾りもお姉ちゃんに貰ったのなんですけど、まさか全部についてるとか、言わないよね?そうだよね。まさか過ぎるよ・・・ね?それにSPも吃驚したけど発信器は普通に犯罪だy
「うふ♪」
色々含みのある色気攻撃来た~っ!
アメリカに行って異国の色気がプラスされてもう女神様ですね流石ですっ!
とりあえず美人万歳。美人最高。美人ありがとう。御馳走様です。
おかえり私の理性。
二人分の生暖かい視線を感じる。けど詩乃は無視します。まぁ、しょうがないので許してあげることにはしますが、次はないですよ。本当にないですからね!
「いいのですよ。それに私も悪いのです。二人とも、心配かけてごめんなさい。許してくださいな?」
残念な身長差で上目遣いになっちゃいますけど、狙ってませんから~っ!地味子の上目遣い誰得なんだよとか言わないでっ!
「(上目遣いが天然あざとい)まったく。まぁ、そんなところも可愛いな。詩乃可愛い。」
「(服の裾をぎゅってするところも天然あざとい)えぇ、癒しだわ。詩乃可愛い。」
「そういえば、5歳の夏も………」
「えぇ、詩乃は永遠に可愛いわ…………」
………なんか、二人とも自分の世界に行っちゃったみたいですね。おーい。・・・反応がない。む。することがなくなってしまったので、その間にそこでいじけてる創造者のシンくんでも構ってあげましょうか、って。
「まだ泣いてたんですか?」
美形がぼろぼろ涙を流しながら一人で座り込んでるのって見てるぶんには良いですけど、近寄るのはちょっと…………
「ぐすっ………」
わぁ~っ!そうでした心のなか読めるんでしたね。ごめんなさいですよ。
「ほら泣き止んで、よしよし。」
謝りついでに頭をなでなでしちゃいます。ふお!よい髪質です。ふわっふわです。トィンクル!!白髪なのに痛んでない。ふむ。これは染めてない地毛ですね。なでなで。
「ぐすっ・・・詩乃優しい。ありがとう。………もっとなでて?」
なでなでしたらシンくんになつかれました。頭を手に押し付けてくるところも可愛い!よーし、なでなでしてあげよう。
なでなでふわふわなでなでふわふわ
はぁ、幸せなのです。ずっと撫でていたいですね。でも何か兄姉からすごい見られてます。目が怖い。でもいいの!ふわっふわは正義です!!
((小動物と触れ合う詩乃可愛い。))
「で、私、この後どうしたらいいのかな?二人と帰ればいいの?」
兄姉たちの視線はまたまた無視してシンくんに話しかけてみます。シンくんは未だ座り込んでますけど、精神的には落ち着いてきたかな。うん可愛いです。でも撫でるのはやめない。
「ううん。ごめんね。詩乃の存在はもう異世界に移し終わっちゃったから元の世界には帰れないんだ。異世界転移許可証は一方通行みたいでね。ごめんね。移す前に説明すれば良かったのに…………ぐす。」
精神的ダメージ再来!
わぁ~っ。泣かないでーっ!
「だっ大丈夫だよ!何とかなるよ!たぶん!」
「たぶん………ぐす…ふぇ…」
わーわーわー!えっと…えーっと………よしっ
「お兄ちゃん!お姉ちゃん!助けてplease!!」
こんなときには頼れる二人に丸投げです!最強無敵な兄姉様、お願いします!
「「まかせなさい。」」
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