色々な色 ②テメェらの血は何色だァー!?
色に
前回は主に、赤のポジティブな面を取り上げました。
しかし実際のところ、赤にはよいイメージばかりがあるわけではありません。
炎や血を想起させる赤は、人間に危機感を抱かせる色でもあります。
現に赤信号や消防車は赤い色で、我々に注意を促しています。また大切な警告文は、赤い文字で記されていることがほとんどです。
そもそも人間の血が赤いのは、
ヘモグロビンは
一般的な成人男性の身体には、約20超個もの
一般に人間の体重の8㌫は、血液の重さだと言われています。つまり体重60㌔の人なら、5㌔近くが血液の重さと言うことになります。
全身の血管を繋ぐと、その長さは10万㌔近くになってしまいます。
参考までに言うと、赤道一周の距離が約4万㌔です。2㍍に満たない人間に地球二周分以上の長さが収まっているとは、驚きを感じずにはいられません。
冒頭で語ったように、我々には「血は赤いもの」と言うイメージがあります。
実際、多くの動物は、赤い血液を持っています。
イヌやネコは
ただし、全ての生物が赤い血を持っているわけではありません。
代表例が、カブトガニです。
彼等はカブトガニ
以前、『
(https://kakuyomu.jp/works/1177354054881358290/episodes/1177354054881824136)
同様にカブト「ガニ」も、カニの仲間ではありません。
彼等はカニやエビを含む「
事実、カニ大好きな日本人でも、彼等を食卓に乗せることはありません。一方、中国やタイではポピュラーな食材で、市場でも売られているそうです。
日本に棲む種は体長70㌢前後で、
無骨な甲羅の裏には、6
腹部には本のページを並べたようなエラがあり、
エラを持っていることからも判る通り、彼等は基本的に水中の生き物です。しかし、
見るからに武器のような
カブトガニの身体の構造は、遥か古代からほとんど変わっていません。
この点を指し、彼等を「生きている化石」と呼ぶこともあります。
この地球には、昔ながらの姿を残した生物が多く存在します。
カブトガニの仲間の化石は、4億4500万年前の地層からも発見されています。
恐竜の
カブトガニが出現して以来、地球では五度に渡って大量絶滅が起こっています。特に2億5000万年前、ペルム
別の作品で使って……ゴホン、わけあって詳しい説明は控えますが、この時、90㌫以上の種が地球上から姿を消したと言います。海洋生物も甚大な被害を受けましたが、カブトガニが
長くなったので、今回はここまで。
カブトガニの血が何色なのかは、次回をお待ち下さい。
参考資料:絶滅したふしぎな巨大生物
川崎悟司著 (株)PHP研究所刊
ならべてくらべる動物進化図鑑
川崎悟司著 (株)ブックマン社刊
トンデモない生き物たち
白石拓著 (株)宝島社刊
地球ドラマチック 「血液の不思議~知られざる驚異の力~」
2015年8月22日放送 放送局:NHKEテレ
地球ドラマチック 「生きた化石 カブトガニ
~知られざる太古の力~」
2014年6月21日放送 放送局:NHKEテレ
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