明日自慢出来る(かも知れない)話Z
烏田かあ
ステゴサウルスの背ビレは何のためにある?
『
以前語りましたが、〈シュネヴィ〉の
尚、タペジャラに関する説明は、『
(https://kakuyomu.jp/works/1177354054881358290/episodes/1177354054881957099)
ステゴサウルスと言えば、恐竜の中でもメジャーな存在です。ティラノサウルス、トリケラトプスと並ぶ人気者で、
しかし詳細に関しては、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
そもそも彼等は
このスパイクは、肉食恐竜から身を守るために使われたと考えられています。
実際、2005年、アメリカのユタ
アロサウルスはジュラ
ちなみに作者がよく行く
ジュラ
この時期にはステゴサウルスの他にも、
一般にステゴサウルスには、ティラノサウルスやトリケラトプスと同じ時代に生きていたイメージがあります。
しかしその実、ティラノサウルスやトリケラトプスは、
「
一つ目が甲羅のように背中の骨を発達させたグループで、「
アルマジロ似のアンキロサウルスは、この
アンキロサウルスは
彼等もまた特徴的な姿から、モチーフに使われることの多い恐竜です。
映画「ゴジラの逆襲」に登場するアンギラスは、ゴジラが始めて戦った怪獣です。また戦隊シリーズの「
二つ目がプレート状の骨を背ビレのように生やした恐竜たちで、こちらは「
またジュラ
個性的な背ビレは、「ステゴサウルス」と言う名の由来にもなっています。
発見された当初、彼等の背ビレは屋根のように、背中を覆っていたと誤解されていました。結果、彼等は「
背ビレがどういった役目を持っていたかについては、現在も判明していません。
ただ有力なのが、「体温調節に使っていた」と言う説です。
この説によると、彼等の背ビレには血管が張り巡らされていたと言います。事実、背ビレの化石には細い溝が幾つも残されており、血管の痕跡と考えられています。
以前、『
(https://kakuyomu.jp/works/1177354054880992614/episodes/1177354054881056135)
ピンク色をしていることからも判る通り、長い耳の中には血管が通っています。
ウサギはここに風を当てることで、血液の熱を発散させています。全身を循環する血液が冷たくなれば、必然的に身体の温度も下がると言うわけです。
同様にステゴサウルスの背ビレを流れる血液は、体温の調節に使われました。
体温を下げたい時は背ビレを風に当て、血液の温度を下げます。逆に体温を上げたい時は、背ビレに日差しを浴び、血液の温度を上げたそうです。
これも諸説ある話ですが、ステゴサウルスは群れで暮らしていたと考えられています。そしてまた一緒に暮らしていたのは、同族だけではないようです。
ステゴサウルスの化石が発見される地域からは、しばしばカンプトサウルスの化石も発掘されます。2008年には、ステゴサウルスとカンプトサウルスの足跡が同じ場所から発見されました。
このことから、二種類の恐竜が共に暮らしていたと見る向きもあります。
カンプトサウルスはジュラ
巨体を誇り、スパイクを持つステゴサウルスとは異なり、カンプトサウルスは非力な恐竜でした。反面、頭骨の化石から、目や脳は大きかったことが判明しています。肉食恐竜を見付けるのは、ステゴサウルスより得意だったでしょう。
本当に行動を共にしていたなら、両者は一種の共生関係にあったのかも知れません。
と言うわけで、三度幕を切ってしまった当シリーズ、お楽しみ頂けたでしょうか。初回から結構長くなってしまいましたが、今後もお付き合い頂ければ幸いです。
参考資料:オールカラー完全復元 絶滅したふしぎな巨大生物
川崎悟司著 (株)PHP研究所刊
地球ドラマチック 「プラネットダイナソー(2)
最強のハンターを探せ!」
2013年12月28日放送 放送局:NHKEテレ
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