勇者娘との(非)日常・1

驚きと痛みで仰け反った僕の眼に映ったのは、右手で石ころをもてあそぶ自慢げな顔をした少女。


「おのれ・・・カーリン!」


「ボサッと立っているから、敵の攻撃を避けられないのよ?・・・それとも私の投石技術の前では、流石のフィクも避けられなかったのかしら?」


「そういうことじゃないだろ!いつも木の実とかだろう!?なんで石ころなんか投げるんだ!危ないだろう?俺じゃなきゃ死んでいるぞコレ!」


「フィクだから死なないと思って投げたのよ!」


「あー、もう!ああ言えばこう言う!」


「面倒ね・・・こうなりゃ直接闘って負けを認めさせてあげる!」


「やってやるさ、コノヤロー!怪我をしても知らないからな!」



こうして、ほぼ毎日勃発している光と闇の闘いが今日も幕を開けるのだった・・・!

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