第3話

鏡……鏡……



俺は……ずっと待ち望んでたんだ……



皆のような強くてカッコイイ武器を……



なのに……鏡だぞ……



武器じゃねぇじゃねえか!?



これってアリなのか?てか一番壊れやすいし……



俺……ハズレ引いたのか……?



こんなの……あんなに楽しみにしていた両親に見せらんねぇよ……



こんなの…俺が望んでたのじゃねぇよ……



こんな武器なら……死んでまた……生まれ変えれば……




_____そんな時だった



ドンッ…ドンッ…


「玲央ッ……玲央!!物音が聞こえたけど何かあったの?」




……どうしよう、気付かれた。




「あっ……母さん、大丈夫だよ。何でもないから。」









「…………入っていい?」




えっ……




「私は玲央が……心配なの。何かあったら言って頂戴、私は玲央の味方よ……。」






……母さん






「……今さ、封印解けたんだよね。でも何か変な武器でさ……母さん達が楽しみにしてたのに情けなくて……俺……」






ガチャ……



「……、玲央。大丈夫よ、貴方の武器だもの……どんなものでもカッコイイわ。」





「…………母さん、ありがとう。」




「さぁ、その変な武器を見してしなさい。第二の心臓はね、その持ち主の気持ちによって変わるのよ。」




持ち主の気持ちによって変わる……か……




俺はどんな気持ちだったんだろ……




「……えッ!?……玲央、まさかこれなの……?」





母さんは鏡を見た途端驚きの表情に変わった。





やっぱり鏡って変だからかな……そう思っていたが_______








「……玲央、落ち着いて聞いて頂戴。これは変な武器じゃないわ。特殊な鏡よ。」





母さんは目を見開き、震えながら言った。





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ライオンハート @solan

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