想い出

 

 子どもの頃は友達と外で遊びまくった。

 春夏秋冬関係なく走り回って、ケガをして、笑いあってた。時にはケンカしたりもしたけど次の日にはそんなことも忘れて遊んでた。

 空が燃えるように赤く、とても綺麗だったのを覚えてる。夕方になれば五時の鐘が鳴り響いて、「また明日」と手を降ってそれぞれの家に帰っていく。

 

 目に写る何もかもが新しく、新鮮だった。

 走って、走って、走って、ただただ遠くを目指していた。

 ふと後ろを振り返ると大人がこちらを見ている。僕はその人に向かって聞いてみる。

 『今は何を目指してる?』


 ハッと目を開ける。外を見ると空は黒く滲んで夜になろうとしていた。

 寝ていたのか、子どもの頃の夢を見るとか仕事で疲れているのだろうか。

 そんな昔の夢を見るサラリーマンの休日

 僕は飲み物を飲みにリビングに降りた。

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