拒絶彼女
春…綺麗な桜が舞い散り、色々なことが起こる季節。
僕はもうすぐ卒業する。その前に悔いの残らないように彼女に言いたいことを言おうと思った。
彼女とは2年ぐらい付き合っている。なんだかんだ気が合うのか一緒に居ると楽だった。
卒業すると離ればなれになる。そうなれば会う回数も減り、破局に繋がるんじゃ無いかと僕は怖くなり、そうなるなら…そうなる前に僕は別れようと彼女に言った。
彼女は衝撃だったのだろう。泣きながら走って帰っていく姿を僕は拳を強く握りながら見ていた。
今日、その返事、彼女に聞く、彼女に告白した桜の木下で、僕は彼女が来るのを待っていた。
彼女の返事は嫌だ!と言われた。
僕は理由を彼女に説明して、説得しようと話す。けれど彼女の答えは変わらない。
「そんなの分かんないじゃない!。そんなに心配なら私、貴方と暮らす!一緒に大学の近くで同棲すれば大丈夫じゃない!そんな理由で私は別れたくない。例え別れあるかもしれなくても、それまで貴方を愛するわ」
真剣な顔をして、彼女は僕を見つめ返してくる。僕は何も言わず彼女を抱き締めた。
「こんなに彼女に言わせるなんてバカな男だよな。僕だって本当は別れたくない。ただ怖かったんだ…もしそうなったらと思うと」
「本当にバカな人、そんな未来より明るい未来を考えましょ。今度は二人で」
彼女は泣きながら僕を抱き返してきた。
僕たちはその後、仲良く今後の話をしながら帰り道を歩いた。
僕は布団から起き上がり、心の中で
(好きな人に告白しろと夢は言っているのか。それにしても、優しくて芯のある彼女で夢の僕は羨ましい)と思いながら僕は十分布団の中で考えていた。
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