湯煙事件

 

 おかしい、これ絶対おかしい。

 ここは漫画やゲーム、二次元ではなく三次元のはずだ。



 俺は今日、彼女と温泉旅行に旅館を訪れた。

 そこの温泉は何と混浴なのだ。

 ここ大事、《混浴!》なのだ。

 俺たちはまだ体の関係を持ってないからもしかしたら…を期待して俺はゴムを買っていたのは彼女には秘密だ。

 俺たちは旅館につくと、荷物を部屋に置き。

 さっそくお風呂に行くことになった。

 (おぉ、さっそくの展開だな)

 温泉と行っても一部屋に一つ温泉がついている感じだから俺と彼女以外誰もいない。

 まぁ、その分値段もまぁまぁな額だったが……

 そんなことより、俺は心をドキドキさせながら先にお風呂で待っていた。

 ガラガラと扉が開く音がして、「二人分にしては広いねー」と言いながら彼女が入ってきた

 おぉ~と内心思いながら俺は彼女の方を見る

 

 あれ?んん?これはどういう事だ?

 彼女の大事な部分が湯気で隠れて見えない。

 まるで少年誌のように隠れている。

 俺は自分の目をこすり、もう一度彼女を見る。だがやはり、湯気で見えない。

 どうなってるだ!?と思い俺は動揺していた。彼女は気付いてないのか何も気にせずお風呂に入ってくる。これは事件だ!科学的におかしい。だが、どんな角度で見たり挑戦しても見えない。

 俺は諦めてやるせない気持ちで温泉を楽しんだ。


 その夜、彼女にその話をしたらクスクス笑いながら「じゃあ、今度見してあげるよ」と言ってきた。俺は何だかな~と思いながらへこんでいた。

 こんなのは現実じゃありえない!おかしい!

夢の間違いだろ!と心の中で叫んでいた。



「おーい、朝だよー?起きて」

「んんー?もう少し 」

「ダメダメ」と俺の肩を叩きながら彼女は俺を起こしている。

 俺は目を覚まして、あれが本当に夢だったと気付く。

 俺はそれが嬉しくてつい彼女を抱き締めてしまった。彼女は「え!?え!?」と驚く。

 俺はそのまま二度寝した

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