第三章 幽宮

第七話

 東西南北に大門が設けられた堅牢な城壁と堀とで四方を囲う葆の皇城は、霊峰雷珠らいじゅ山の麓に造られている。

 長い回廊を経て辿り着いた後宮の入口、萬華ばんか門の前で、リーリュアは万年雪を頂く険しい山を仰いだ。


 皇帝の勅書を携えたアザロフの使節団は、リーリュアひとりを残し、先ほど皇城の正門となる南大門から出立して葆の宮処みやこを去った。

 突然告げられた王女との別れに涙しながらも、祖国に帰ることへの喜びを隠しきれない一行を、複雑な想いで見送ったリーリュアに苦笑が浮かぶ。

 そんな中、最後まで残ると言い張っていたキールは、二度目の謁見の際、その場にいて抗議できなかったことをずっと悔やんでいた。延々と皇帝にむけてアザロフ語で怨嗟の言葉を吐いていた彼を、窘めなければならなかったほどだ。


『姫さま。やっぱりいっしょに帰りましょう』


 別れ際に手首を強く握られ、それを引き剥がすのに、力も気力もずいぶんと使ってしまった。


「わたくしだって、本当の姉弟のように思っているキールと別れるのは辛いわ。でも、これはわたくしが望んだことなの。お願い、わかって」


 おそらくはこれが今生の別れとなる。そう思えば当然の如く目の前がかすむ。一方のキールは、思いつめた表情で唇を噛みしめていた。


「父さまや母さまたちによろしくね。リーリュアは遠い空の下でもみんなの幸せを祈っています、って伝えてちょうだい」

『そんなこと、自分で言えばいい』


 最後の最後までアザロフ語で通したキールは、大路の果てに皆の姿が消えるまでそこから動けずにいたリーリュアを、とうとう一度も振り返ることはなかった。


「これより先が、后妃さま方の殿舎がございます後宮となります」


 方颯璉の抑揚のない声で、リーリュアは我に返る。門の左右に伸びた高い壁は、どこまでも続いているようだ。

 固く閉じていた門がゆっくりと開き、新たな住人を迎え入れた。

 

「……こんなに広いのに人が少ないのね」


 広大な敷地を擁す皇城内には、手つかずの山中のような自然がそのまま残る場所も多い。そのなかに大小の様々な形式の建物が点在し、回廊がめぐらされているのは壁の外と同じだが、人影はまばらだ。リーリュアたちが進むみちも、ところどころでしきがわらの割れ目から草が伸び、雑然とした印象を抱く。


「陛下は妃嬪をおもちではありませんので」

「では、ここには十年間だれも住んでいないの?」

「いいえ」


 予想外の否定にリーリュアは動揺する。皇后はいないと聞いていたが、過去の妃嬪のことまでは把握していない。しかし、ここで取り乱すわけにはいかなかった。


「そ、そうよね。在位十年にもなられるのだもの。お妃のひとりやふたり……」

「そうではありません」


 リーリュアの上擦った声は、またしても否定されてしまう。

 

「数年前までは長公主――陛下の異母妹いもうと君がいらっしゃいましたし、現在も皇太后さまがお住まいでおいでです」


 苑輝の身内だと知り安堵すると同時に、ある想いが生まれた。


「お義母かあさまが? どちらにいらっしゃるの。ご挨拶したいわ」


 歩を緩めない颯璉に遅れないようついていきながら辺りを見回すが、それらしい殿舎はない。ときおり目に付く、立派な門を構える塀で囲われた敷地はことごとく閉鎖されている。その内側で人が生活している気配はなかった。


そう太后は長患いで伏せっておられます。突然のご訪問はお身体に障りがございましょう。日をあらためたほうがよろしいかと」


 いつもに増して固い颯璉の口調は、病状の深刻さとそれより先の追究を拒絶する気配を漂わす。頼る者のいなくなった異国で、新たな家族を得られるという期待にふくらませた胸に、冷たい風が吹き込んだ。


 やがて、ここが煌びやかな皇宮の一部なのかと疑うほどうらぶれた、木々の緑が深い場所まで案内された。


「こちらが、本日より西姫さまのお住まいとなる思悠宮です」


 そう言って颯璉が示した建物を見上げたリーリュアの口が、だらしがなく開けられる。

 建物の名を記した扁額は大きく傾き、いまにも落ちそうだ。瓦葺きの屋根の上には青々とした雑草が茂り、小さな花を咲かせているものまである。

 それほど大きくもない建物の周りを一周すると、風に揺れギイギイと不気味な音を鳴らす外れかけた戸や、野ネズミが開けたらしい小さな壁穴もみつかった。

 使われなくなって久しいとは聞いていたが、ここまで荒れているとは予想外だ。


「本当に、ここに住むの?」

「一通りのものは揃えさせていただいておりますが、万一ご入り用なものがありましたらお申し付け下さい」


 色褪せた扉を開けると薄暗い室内に陽光が差しこみ、その中で舞う埃がよく見える。

 奥から現れたふたりと、荷車を引いてきたもうふたりの宮女たちが、手分けしてリーリュアの荷物を運び込み始めた。想いを断つため、故国から持ちこんだあらかたの物は、颯璉に処分を頼んだので少ないものだ。

 彼女の身の回りを世話するために用意された者は、これで全員。そのだれもが浮かない表情をしている。

 恐る恐る足を踏み入れた屋内は、壁に囲まれた皇宮の内にあるためだろう。外見ほどには荒れていない。前の住人のものらしき調度類も、大量の埃をかぶってはいるがそのまま残っている。


「まずは掃除が必要ね」


 寝起きの中心となる房間へやへ通されると、すぐさま櫃を開けて中を探る。剛燕が譲ってくれた衣類の中から、動きやすそうな衣を引っ張り出した。

 筒袖の丈の短い上衣と、左右の脚をそれぞれに包むはかまは、馬にも乗れそうな軽装である。剛燕の奥方は、ずいぶんと行動的な女性のようだ。

 さっそく、手近なところから片付けを始めた。


 全身を埃まみれにしながら日が落ちるまで働いたリーリュアは、夕餉をすませるとそうそうに床へ入った。古い寝台は身体を横たえると盛大に軋む。それでも寝具だけは新しいものが用意されていた。

 疲れはすぐに眠気を運んでくる。暗闇の中で届く虫の声を子守唄に、リーリュアは瞼をおろした。


 颯璉の言質を盾に必要なものを取り寄せたリーリュアは、翌日以降も住環境の改善に精を出していた。

 まずは危険な扁額を降ろし、建て付けの悪い戸には板を打ち付け隙間風を防ぐ。見よう見まねで行う素人仕事のため見た目は二の次の間に合わせだが、本格的な修繕はいつになるかわからないというのでしかたがない。

 もとは隠棲した皇太后のために造られたこの宮は、アザロフの山にいるように静かだ。しかし世情がまったく届かぬ状況に、隔離されているような疎外感を抱くこともある。リーリュアはそれを、作業に没頭することで紛らわしていた。


 手入れが必要な箇所を探して歩き回っていたリーリュアは、ささやき合う宮女たちをみつけて足を止めた。辺りをはばかるようすの彼女らに、反射的に身を潜める。


「――って聞いていたら、この話は受けなかったのに」

「でも、あの方颯璉さまに選んでいただいたのだもの。ご期待の添えるよう、精一杯お勤めしなくては。それにあの方が、皇后になられるかもしれないのよ」


 憤慨しているのはこうせんだ。最年長のしゅうさんが窘める。


「本当なのかしら? わざわざ異国から連れて来なくても、この国にはいくらでも相応しい方がいらっしゃるじゃない」

「高泉! 言葉がすぎるわよ」


 習珊が慌てて高泉の口を手で塞ぎ、周囲を警戒した。


「……けど、なんだか気味が悪いわ」


 か細い声を震わせたのはたん紅珠こうしゅ。あとひとりのゆうは、この場にいないらしい。


「なにかあったの?」

「そうではないのだけれど……」


 さまよう紅珠の視線がいったん上を向いて止まり、今度は怯えたようにうつむく。

 ぶるりと肉付きのよい身体を震わせて、高泉が両腕を抱えた。


「もしかして紅珠もなの? 実は私もこの前……」

「西姫さま。このような場所でなにをされているのでしょう」


 後ろから颯璉に声をかけられ、皆がリーリュアの存在に気づいてしまう。引きつった笑みを貼りつけた宮女たちは、そそくさと蜘蛛の子を散らすように仕事に戻っていく。

 リーリュアは裙を握りしめ、颯璉を上目でにらんだ。


 真夜中に目が覚めてしまったのは、そんな会話を耳に入れてしまったせいかもしれない。

 月明かりも届かない闇に研ぎ澄まされた耳が、微かな音を拾った。それは、リーリュアの寝ている寝台の上の方でしているようだ。

 しばらくするとその音は止み、夜の静けさが戻る。

 かといって、一度冴えてしまった目に睡魔は戻らない。ふとんを頭からかぶり、リーリュアは夜明けを待ちわびた。



 いまにも泣きだしそうな曇天のした、リーリュアは思悠宮の屋根を見上げていた。さすがにここまでは手が回らず、瓦の隙間に生えた草花が風にそよぐ。 


「なにをなさっているのですか」

「ちょっと屋根の上が気になって」


 前庭に佇むリーリュアを見咎めた颯璉が、ああと得心する。これだけ痛んでいると、雨漏りが心配だ。  


「直すようには伝えてあるのですが、間に合うでしょうか」

「登れないかしら」

「後ほど、再度依頼します。ですから中へお戻りくださいませ」

「……でも」

「なにをそれほど気になさるのです」


 颯璉が、再三にわたって促されてもその場を動かないリーリュアを訝かる。

 そこへ紅珠が薪を抱えて通りかかった。リーリュアの姿をみると、表情を強ばらせて礼をする。


「ああ、丹紅珠。それを置いたら私のへやへ来なさい。至急屋根を修繕する職人を寄越すようにと、萬華門まで書状を届けてほしいのです」


 萬華門には、後宮の諸事を受け持つ内侍省へ取り次ぐ官吏が常駐している。後宮内で収められない事案は、内侍省を仲介して然るべき部署へと伝えられていた。誰彼となく男子を入れるわけにはいかず、いくつもの段階を踏まなければならないので、どうしても時がかかってしまう。


「か、かしこまりました」


 最後まで顔を下に向けたまま紅珠は、厨の方へ走っていく。


「これで気がおすみになりましたでしょう。さあ、天候が崩れぬうちに中へお入りくださいませ」


 それでもまだ屋根が気になり見上げたリーリュアの額に、とうとう雨粒がひとつ落ちてきた。

 約束通り催促状をしたために自房へと戻った颯璉の代わりに、高泉が茶を運んでくる。雨が降り出したせいか、肌寒くなってきたのでありがたかった。

 茶杯に目を落としたままリーリュアは、すぐにさがろうとする高泉を呼び止める。


「昨日の夜にね、変な音を聴いたの。屋根の上になにかがいるような……」

「まあ! 西姫さまもですか!?」

? あなたたちも聴いたことがあるのね」

「あ……いえ、私は音は……。でも、ほかの者たちもなにかおかしいと言っているんです!」


 高泉はふたりきりの室内を見回し、声を潜める。


「死罪になった皇后の幽鬼ではないかって」

「……詳しく教えてちょうだい」


 リーリュアは、話したくてたまらないといったようすの高泉を手招きした。


「どんなことがあったのかしら」

「習珊は、閉めたはずの扉がひとりでに開いたと言っていました」  

「それはいつ?」

「ここへ来て最初の夜……西姫さまがおこしになる前日だそうです。游葵は、ときおり赤子の泣き声のようなものが聞えると」

「赤子? 死んだ皇后には赤ちゃんがいたの? 皇帝の子も殺されてしまったのかしら」

「違います、違います」


 高泉は手を振ると、さらに身を乗り出して瞳を輝かせる。


「その皇后には御子が生まれず、密通した相手も宦官だったそうですから」

「かんがん……あっ!」


 リーリュアが顔を赤らめた。去勢した官吏の存在は、李博全から聞かされている。

 現在の葆に宦官はいない。苑輝より三代ほど遡った、永樹帝の御代に廃止された制度である。

 過去、皇帝の花園である後宮において、男性機能を奪われた宦官は様々な役割を担っていた。しかしそれゆえに、後宮内の風紀を乱す要因にもなったのだ。数多の妃嬪に対して、夫たる皇帝はただひとり。満たされぬ心身を慰めるのに、宦官の存在が一役買ったのである。

 子を成せぬ代わりに財を成すことに執着した宦官が、強い後ろ盾を持つ后妃に取り入り大きな権力を手にすることもあった。規律の乱れは後宮から朝廷にまで及び、ときには次期皇帝の決定権までをも握っていたという。

 宦官の台頭を快く思わなかった永樹帝は、刑罰から宮刑を廃し、自宮する者やそれに関わった者は厳しく罰して、あらたな宦官の採用を取り止めた。結果、最後のひとりとなった宦官がこの世を去ると、葆から宦官の存在は消える。

 以来、寵争いが激化したり、宦官が後宮で担っていた職掌の割り当てに苦心するといった不都合もあるが、いまのところ復活させようという動きはない。

 件の話は、そんな時代になる前の悲劇だったのだろう。


「それで、高泉はなにを見たの? それとも聴いた?」

「私はですね」


 高泉が丸い顔を寄せてくる。思わずリーリュアも身を乗り出した。


「饅頭が消えたのです」

「……え?」

「ですから、少し目を離した隙に忽然と、饅頭が皿の上から姿を消してしまったのです」

「それは、だれかが食べてしまったのではなくて?」

「皆に訊きました。ですが、違うと。おそらくこれは、幽鬼の仕業に違いありません」


 さも不可解かつ重大な出来事だと言わんばかりの圧に、リーリュアもうなずかざるを得なかった。


「では、丹紅珠はどうなのかしら」


 昨日の怯えたようすから、相当に怖い思いをしたのかもしれない。

 けれど高泉は短い首を思い切りひねる。


「そういえば、具体的には。ただ「気味が悪い」とはよく口にします」

 

 高泉をさがらせたリーリュアは、遣いに出た紅珠以外のふたりとも話したが、特に有益な情報は引き出せなかった。

 訊きだしたことを頭の中で整理する。いまのところ実害は饅頭だけのようだが、このままでいいとは思わない。

 寝床でどれほど耳をそばだてても、今夜は降り続ける雨の音以外聴こえてこない。

 燭台に灯したわずかなあかりのなかで、埃の積もった梁を仰ぐ。夫の愛情が離れた寂しさから、道を外した皇后。変わり果てた姿で下がる彼女の像が浮かんでしまい、首を振って脳裏から追い払う。

 抱えた膝に押しつけた頭に、ぽたりと天井から滴が垂れた。



 かけ声に合わせ、慎重に女四人がかりで寝台を移動させる。


「こちらなら雨漏りは大丈夫でしょうか」


 尋ねた高泉と紅珠が持つ辺に比べ、習珊と游葵の側のほうがずいぶんと低い。大きく傾いたまま運んでいた習珊の手が滑った。とっさにほかの三人も手を離して身を引く。大きな音を立てて寝台の足が落ちる。


「も、もうしわけありませんっ!」

「怪我はない?」


 跪く習珊も、ほかの宮女らも無事のようだ。しかし、寝台のほうに支障が出た。床板が外れてしまっている。


「これって、乗っているだけみたいね」


 ずれた板を直そうとして持ちあげたリーリュアは、「あら?」と声をあげた。

 高泉に手伝ってもらい、床板を裏返す。


「これは……文字、よね。なにが書いてあるの?」


 色あせずに残る墨文字は葆のものだ。解読を頼むと、游葵が朗読する。伸びやかな声で詠うように読まれる文章は、恋文だった。


 ――天命に逆らえず、一度は分かたれた貴方とまみえた悦びも束の間、二度ふたたび天に引き離されてしまった。

 ならば必ずや、来世は貴方と添い遂げてみせましょう。たとえ天に叛いても―― 


「らいせ?」

「死んだ者が生まれ変わって送る、次の世のことです。この世では結ばれなかったから、来世に望みを託したのでしょう」

「皇后が首を吊る前に遺したのかしら」

「……そうかもしれません」


 流れるような文字を指でなぞり、習珊が神妙に同意する。


「葆には、『想いをこめて綴った文字には不思議な力が宿る』という言い伝えがございます。ここからは、恋する方とは決して結ばれぬ今世の苦しみから放たれ、来世では幸せになれるという悦びさえ伝わってきました」 

「生まれ変わり……。だとしたら、不思議なことをおこしているのは亡き皇后ではないと思うわ」


 この文字で、昨日から考えていたことが、リーリュアのなかで確信となった。



 翌早朝の厨に集まった宮女たちは、狐につままれたような思いで、作業台の上に注目していた。

 中心に置いた皿の周囲には小麦の粉が撒かれ、雪原に取り残されたようになっている。昨夜はその皿の上に、肉を詰めた蒸かしたての饅頭をひとつ、たしかに乗せて就寝した。ほんの少しだけ、戸を開けて。

 しかしいま、その皿は空っぽ。かわりに、新雪を踏んだように小さな足跡が、点々と残されていた。


「大きさからすると、猫でしょうか」


 白い粉の足跡が薄くなりながら、戸口へと続く。

 高泉の大切な饅頭を盗んだ犯人は、仲間でも幽鬼でもなく、猫だったのだ。


「あちこちの戸が壊れていたでしょう? 猫が一匹忍び込むくらい簡単なことだったはずよ。それに、アザロフの幽霊が食べ物を盗るという話は聞いたことがないのだけれど、この国ではあたりまえなの?」


 宮女たちは顔を見合わせて、一斉に顔を横に振った。


「習珊が言っていた扉も。あれだけ隙間風が入れば、勝手に開きもするんじゃないかしら。直してからは、おきていなかったわね」

「ですが!」

「狭いところを通る風って、意外に強いのよ。ほら、こうしたほうが勢いが出るでしょう?」


 口をすぼめて息を吐くと、口笛と呼ぶには情けない音がする。それを聞いて、游葵が申し訳なさげに前に進んだ。


「では、赤ん坊の泣き声は、私の空耳だったのでしょうか」


 人差し指をくちびるにあて、リーリュアはいたずらっぽく緑の瞳を輝かせる。


「これは本当に推測でしかないのだけれど。どこかで仔猫が産まれているのではないかと思うの。あとで、皆で探してみない? きっとかわいいわ」


 いわくつきの場所で不確かなものを見聞きすれば、はためく布切れや葉擦れの音も怪しげに感じてしまうだろう。

 リーリュアはゆるやかに微笑む。


「ね? 紅珠。正体を知ってしまえば、あんがい怖くないものでしょう?」


 けれど丹紅珠は、黒い目を逸してうつむいてしまった。

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