第14話ダウジングマシーン。
ダウジングマシーンをかざしながら歩いて2時間ぐらい経過した時、周りは真っ暗になっていた。
未だに反応はないみたいだ。
「ほら、見てみなさい。悪魔の道具はあてにならないんだから。」
ミキエルがドヤ顔しながら、ほれ見たことかと鼻高々に僕とリリィを見る。
「あと少し待ってくれよ。なんか反応しそうな感じがするんだ。」
僕がダウジングマシーンを見つめながら、期待して待つ。
「やっぱりこの道具は不作だったか……。はぁー。」
リリィの冒険心みたいな期待感はため息として出てしまったみたいだ。
「うーん。もう少しなんだけどな……。うん?」
僕ら3人は街並みから外れ、山の方向に向かっているとダウジングマシーンは微かに反応してきた。
「おい!!反応があったぞ。右方向にピクって動いた。」
僕は気分が上がる。それを見たリリィの気持ちも躍っているようだ。
「ただの手が揺れただけじゃないの?所詮は悪魔の道具だし。」
信じようとしないミキエル。うーん。さっきは動いたんだけどな。道のないけもの道をまっすぐ進んでいるとその動きは顕著に現れる。
「おい。この棒……、ダウジングマシーンがかなり揺れているんだけど。」
「この近くらしいな。悪魔の道具は強力だから期待はできるかな?」
これ以上ない期待感が高まっている僕とリリィ。
「どうせ、大したことないものよ。」
こっちを見ず、周辺の木を見ているミキエルがいる。少しばかりは関心があるようだ。
葉っぱや木を退けて行き、けもの道を抜けると広い広場みたいな場所に出た。
ここは山の中間部分みたいだ。周りを見ても人影どころか、人が何年も来た形跡すらない。
しかし、僕ら3人はとんでもない者を見ることになる。
その時、僕は今日の村人達の言葉を思い出していた。
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