「 蓮華の花守 - 蘇えるナジュム 」(十三)
―――――― 未の上刻( 十三時 )
「 ナジュムさん!! そろそろ、王が御帰りになられるのでお見送りを…―――! 」と、ナジュムの臣下仲間が宮中の医院に駆け込んで来ると、船酔いから回復したナジュムはお茶を呑みお菓子を頬張りながら、意気揚々とロータス国の話を語って医院の面々の中にすっかり馴染んでいた。
「 あ ――― やっべぇ、忘れてた! そうそう!俺 王子の付き添いだったわ。 」
「 それって、簡単に忘れられる物なのですか……? 」と、
「 女ばっかりだって…… 」
「 ――― 婿養子のほうの血筋を増やして どうするんです? 」
「 ダメよ、
アスワド王が無事にリエン国を発つと、ライル王子とナジュムは宮中に戻ってロータス国の一行に用意された宮殿の棟の通路を歩きながら、至る所に設置されている鏡で 時折 自分の
「 どうでしたか? もう結婚しちゃいます!? 」
船酔いから不死鳥の
「 でも、リエンって 涼しいし、良い国だと思いますよ? 波の音がちょっと
「
「 ロータス語 わかんないだけじゃないですか? 行儀っつっても文化の違いで ――― 」
一応、御目付け役らしくアスワド王の考えに添ってナジュムがライルを説得しようとすると、ライル王子は
「 駄目ですね! 」
ナジュムは( どっちが行儀の悪い子供だか…… )と、思いつつ 御目付け役らしく王子の言葉をバッサリ斬った。
「
「 ライル王子殿下の歳ですわね……? 」と、
「
「 え? お兄様ですのに……!? 」余り驚く姿を見せる事が無い
「
そんな中、
「 ? ――― 二十五歳だけど、
「 俺は、二十二! ――― 他の人か…ちょっと聞いてきますね! 」と、再び 若く麗しい見張りの
「 あの…
「 ふーん…… 」
「
「 あ…はい! 今日は御客様が来るからと
素直に褒めたほうが良いのか、
「 早っ! 」
「 脚力と記憶力には自信があるんで! 」
「 お帰り!みんなの
「 はい…! 」
「
「 はい……。 」
――― もしかして、それは変なのかな・・・と
「 さ!睡蓮、女王さま ずっと待ってたから早く教えてきなよ? 」
「 はい! 」
「 ――― つまり、二十五は
花蓮女王は湯船の中で
「 お待ちください!!陛下、湯殿で走ってはいけません!! 」慌てて女王の後を追った
「
白夜の年齢を知らなかった睡蓮に困惑した様子で
「 では、お部屋が一緒なのは!? ――― どういう事ですの… 確認したい事は色々ありますが……まずは女王様のお手伝いに戻りましょう…! 」と困惑したままの
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