「 蓮華の花守 - 部屋割 」(五)
「 変な手の繋ぎ方……! 」 ―――
宮中の視察が終わり、
「 ? ――― 何のお話でしょう? 」皆を代表するかの様に
「 え…? ――― どうしてと言われましても…… 」
視察(
「 どんな風に繋いでたの? 」と、
「 はは……今ちょっとビックリしましたよ、女王様…… 」と、
「 はい…! 」
「 じゃあ、なんであなたの手なんか握るの……!? 」と、
「 それは…――― 私が手を引いて貰わなければ歩けなかったから……だと思います。」
「 どうして? 」
「 え……それは ――― 」
"
「 あら!ごめんなさい!そう言えば、お
「 はい…!お願いします。 」
「 ―――
「 え? 」 ――― 唐突な女王の言葉に、
「 本当は、今日のお礼のつもりだったんだけど……私、間違えたかも? 」 ――― と、女王は背後に立っている
「 あの、それで 私はどちらに…――― ? 」
「 あ!来た来た ―――
日中の通常の女官の務めが終わり ―――
――― 彼等の居る通路には、
「 ほら、愛しの妹が来たぞ? ――― 宮中に泊まる時も迎えに待つとは、君は結構 過保護なのだな。」と、
「 でも、良いじゃない! ――― 僕も、意地悪よりも優しい兄上のほうが好きだよ? 」
「
「
「
「 なんで、
「 またね!
(
親し気に名を呼んで来る
「 ご挨拶がまだでしたわね?
「
( この人が
「 僕は、
「
「 ? ――― 恩人? 」と、
「 あら!うふふ……
一同が暫く談笑しながら進むと、
「
「 この棟は、元々 侍従が臨時で使う棟だから他の部屋は誰も使っていない。 ――― 君達三人は " 家族 " と " 知り合い " なんでしょう? 貸し切りだよ? 何が不満? 」
「 最初は私達と同じ棟の予定でしたのに、何故こちらの部屋になったのかしら? 」
( まあ、近くに居てくれる方が良いから これは素直に従う方が良いな…――― )と、思いながら「 ここが
「 ――― いいや、ここは君と睡蓮の部屋だ。 」
「 えっ!? 」―――
「 じゃあ、僕は戻るから ――― 何かあったら呼びに来るけど、また明日ね。」
「 ……じゃあ、俺も自分の部屋に ――― 」
「 行くなっ!! 」 ――― 「 行かないで下さいっ!! 」
――― 去ろうとした
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