「 睡蓮花 」(一)
「 ええっ!? じゃあ、あなたが
―――
「 ……あの、良かったら最後まで言って頂けませんか? ――― 俺の事、
「 いいえ!こっちのお話です!!御気になさらず~! 」
「 それよりも!!あなたは怪我とか体調悪いとか無いわけぇ?!! お姉さん、暇だから 無料で診てあげるわよ? ――― ほらっ!来いっ!!!ここに座れっ!! 」
「 !? 」
片手で患者が座る為の椅子をバンバンと叩きまくる飢えた
「 と…とにかく、あなたはあちらへお待ちください…!
――― こうして、今日も
「 暇そうなのに、賑やかな医院だね? 」
「 はい…!
医院からの帰り道 ―――
( でも、唐突に言うのは変だよな…。
「
「 はい……!
――― " 可愛いね " と言おうとしたが、髪を結ったのが男の
「
「
「 は? ―――
「 二人とも何やってんの? あ……久しぶり!
「 はい!お久しぶりです! 」
「
「 仕事だよ!ついでに帰りにお前ん家 寄ろうと思ってた所 ――― そういえば、
「 はい…! 」
「 仕事って……―――
「 いや、今日は医院に用があって来たんだ。 」
「 そうなのですか!? ――― 私達は医院からの帰りなのですよ! 」
「 そうなんだ? それで二人でここを歩いてたんだね。 」
「 あそこの医院長には気を付けろ……! 」―――
「 ああ、
「
「 うん、
「 その医院長が
「 えっ!? マジで! 」
三人は、まさかの共通の知人で盛り上がると、再び
( あとで、
「
「 いいえ、無いです! 」
即答した
今まで一緒に居た
「 ………じゃあ、真っ直ぐ帰ろう? 」
「 はい…! ――― あ… でも…… 」
「 " でも " ? 」
「 少し お花が見たいです…! ―――
そう言うと、
花達は 水の上に葉が青々とびっしり茂り、蕾よりも花開いた姿のほうが多くなっている ――― 。
「
「
( 相変わらず、何も思い出せないわね…… "
「
「 あ… ごめんなさい! ぼーっとしておりました!! 」
「
「 は…はい! 」
周囲を見渡した
間も無くして、視線に気が付いた
" こないだと相手が違いますね? " ――― 何か言ってる様子の
「 あ… ! 」
知人が続けて現れる偶然を不思議に思い始めていた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。