第14話 空色スタートへの応援コメント
凄い面白かったです!アニメ化して欲しいとか久し振りに思いました。
完結おめでとうございます!
作者からの返信
最高のお言葉をありがとうございます! ロボットものはやはり映像が格別ですね。ロボットと美少女の相性は抜群!
読了ありがとうございました!
編集済
第11話 白色メモリアルへの応援コメント
神回かも。アニメ化して欲すぃ~
>笑って、カナの手をしっかりと握り返す→カナじゃなくナタじゃないかと。
作者からの返信
ありがとうございます!
アニメ化したらエフェクトばんばんで豪勢になりそうですね。CGの綺麗なロボットも手書きの温かいロボットもどっちも愛しています……!
>カナじゃなくナタ
……まじでした。大変失礼いたしました、ありがとうございます!
第4話 影色ライナーへの応援コメント
留戸信弘様
こんばんは、中村尚裕です。
『魔力炉ゼロドライブ』、第4話『影色ライナー』拝読しました。
まず軽妙、というのが第一印象。入りやすい間口の広さを感じますね。
――けど惜しい。
何が惜しいといって、軽妙で終わってしまうあっさり感。実は第4話まで付いてきてくれたからには、観客の皆様には少しばかりハラハラしていただいてもいいのではないかという、これは推察です。
実はカナとナタの操るゼロドライブ、これがいない不安感を煽る一方で、まだやれることがあるものと、私などは愚行します。
それは――主人公がその不利をどこまで引っくり返せるか、その機転を示すことです。
いずれ主人公は絶望的に不利な状況に追い込まれることでしょうが。
そこから逆転するであろう機転の萌芽を、この時点で滲ませるという、これはご提案です。
これは私見ですが。
アクションの肝は“二転三転”と“想定外”、それから“不屈”にあるものと、私は考えております。
希望のある可能性を見出しては実行し、希望の果てに想定外の出来事で潰される。その絶望をなお乗り越えて次の手を求めてこそ、主人公の資質を満たすものという考えですね。
この辺を解りやすく示してくれるのが『ジオブリーダーズ』(伊藤明弘先生)です。とにかく次から次へと奇策を講じては想定外の出来事(ギャグ)に潰されて窮地に陥る主人公が、それでもあきらめずにもがく姿はアクションの精神を体現しているものと私は信じてやみません。
さて、『影色ライナー』の場合。
主人公の目的を整理するならば。
最終的には“ゼロドライブの興味を引いて、これを呼び寄せること”になるでしょう。
ここから逆算して。
一つ手前に“迷い子を自力で粉砕すること”、これを目的として置いてみるのです。
さらには。
もう一つ手前に、“迷い子から少年を逃がすこと”を置いてもいいかもしれません。
これをシナリオに置き換えると。
・主人公、迷い子を監視しつつ追跡する:よく考えると、この時点で主人公には「あわよくば迷い子を始末できないか」という思惑が生まれていていいはずですが、それは伏せておくとして。
・迷い子の行動パターン(人気を避ける)に気付く
・迷い子にサッカー少年が遭遇する
・主人公、間一髪でサッカー少年を救い、逃亡に入る→迷い子、なぜか追いかけてくる(これは“想定外”ですね)→主人公「人気を避けてるんじゃなかったのかよ!?」
・主人公、逃げながら迷い子の行動パターンを試す:例えば車道でクルマに轢かせることを試みるのもいいでしょうが、ここでは何かで殴りつけたりの方がそれらしいでしょう。ここで迷い子の行動原理を多少なりと描写するチャンスが生まれます。
・ゼロドライブが力任せに迷い子を粉砕していたことから、主人公の中には「ある程度の衝撃を与えれば、迷い子を始末できるかもしれない」という推測が芽生えてもおかしくはありません。この状況下では、主人公の選択肢はそれに賭けることしかないでしょう。
・迷い子が高空へ飛ばないところから、道路工事現場の穴へ誘導する、という手も考えられるかもしれません。あるいはこちらのようなハンドブレイカ(手持ち破砕機)で物陰から至近距離の一撃を狙う、というのも一手でしょう。こういう道具は工事現場ならではですね。
http://www.ydec.co.jp/products/category/compressors-tools/crusher/hb15
・最後は追いつめられたふりをして、迷い子に電柱を撃たせる→電柱が迷い子に倒れかかる→「やったか!?」というところで。
・よく見ると土煙の中に迷い子の姿。その頭部で影が輪を描き――というところで第5話へ引くのです。
この間、どこかしらでゼロドライブの気を引く動き(交通事故か、電柱の倒壊など)を交えて伏線としつつ、主人公の不屈と機転、そして迷い子のしぶとさと恐怖を描く――というのが私のご提案する“二転三転”と“想定外”、それから“不屈”の形です。
参考になれば幸いです。
お互い頑張って参りましょう。
それではまた。
作者からの返信
中村様、コメントありがとうございます!
いやはや凄い……とそんな感想しか出てきません。
これですよ私の求めていたものはッ!!笑
この話、どうにも噛み合わせが悪いと悩みつつも打開策が見いだせなかったエピソードになります。
実は草稿は先んじて、もう完結まで進んでいるのですが、その過程で「迷い子の行動原理」の伏線を後で回収する機会が見つからぬからと、この話から無理やり削っておりました……しかし違和感は残ったまま掲載期限が。今にして思えば、回収を工夫したほうが絶対に良かったですね。
さらには初稿の段階では、主人公は迷い子に殴りかかっておりました。ですがそこが問題で。
工事現場……電柱……その解決策がものの見事に盲点でした……。
殴ってだめで終わり、では片手落ちな上にかえって状況は悪いばかり。泣く泣く主人公に抵抗を諦めさせ、話を進める選択をした経緯です。
話の切り方も、ご提案にあるもののほうが遥かにページを進めたくなりますね……。うぬぬ、まだまだ自分の出力機能を媒体に最適化できていません。
総じて山場の煽りが浅い……これは以前にご指摘いただいた通り、まだまだ刷り込みが必要なようです。
たいへん勉強になります。ご提案を丸パクリで書き換えたいのですが(笑)、掲載後にそれもどうかと思うので諦め……諦めて……ぐぬぬ。
未掲載分の糧にしたいと思います……っ!(涙
ありがとうございました!
……余談ですが、カクヨム応援コメントってメールでお知らせが来て、しかもこうして返信できるのですね……。思ったよりずっとしっかりしてる……!
ありがとうございました!
第14話 空色スタートへの応援コメント
ルト様
完結お疲れさまでした。中村尚裕です。
『魔力炉ゼロドライブ』盛り上げましたね。
遅くなりましたが感想を差し上げたいと存じます。
まずスケール感。
最初の風呂敷から抱いたスケール感からすると、4万文字で終わるというのは少々もったいない――というのが素朴な実感。
話を膨らませる悪癖のある私としては(笑)、もっと盛っていただきたかったくらいです。ただしこの思い、少なくとも話の雰囲気に対する未練という側面も多分に含んでおりますので要注意。これはマイナスに捉えるより、むしろ感情移入度の高さを評価するべきところでありましょう。
ここでご提案したいのは。
まず“エクスマキナが壊すもの”、これのスケールが冒頭から絶大であったことはもったいなかったポイントの一つですね。
これで物語の長さについて、観客に誤った(過大な)スケール感を抱かせている側面もあるのではないかと愚行します。
よってご提案と申しますのは。
最初にエクスマキナがイデアに望むこと、これは“己の力を全て解放すること”として、エクスマキナの求める“代償”を過小に観せておくことです。
同時にカナとナタが伝承に伝え聞くエクスマキナの力は『あらゆるものを破壊する』程度に留めておきます。
これで何が望めるかと言って。
物語中盤から事件の深刻度がエスカレートしていく、という演出が望めます。
イデアの望みはまず“世界の壁を壊せば達せられる”かのように演出しておいて、それは“無限に迷い子を生む”という程度の認識からまず事態をスタートさせ。
中盤で実際に2つの世界を繋ぐ壁を破ることで無数の迷い子が生じる――ここまでは当初の予測通り。
ですが、このままではイデアの願いは叶わない――とエクスマキナに告げさせるのです。
イデアの望みを叶えるには、さらに世界の壁を破って第3の平行世界をすら巻き込み。
果ては現存する全ての平行世界を壊して現世と“あの世”の境界すら溶かすしかない、という風にエスカレートさせていくのです。
で、ここで主人公達が認識する『エクスマキナの力が破壊し得るあらゆるもの』とは、『平行世界全て、現世と“あの世”までもが丸ごと含まれる』ことを認識させるのです。
ここで重要となるのはダブル・ヒロインの葛藤の発露である「助けて!」の意志でありましょうが。
イデアを止めねば自分達の世界(この時点での『あらゆるもの』の認識)が滅ぶ、しかしイデアを止めるには殺すしかない、という葛藤へ持ち込むわけですね。
で、ここで主人公が世界を超えてしまった事実から。
エクスマキナの壊す『あらゆるもの』とはダブル・ヒロインの世界に留まらず主人公の世界までが含まれる――という認識に書き換わり。
イデアに「ママがいるのは――ここじゃない!?」とでも言わせることで第3の平行世界が滅ぶことを匂わせ。
最終決戦で実際に第3の世界との境界を破ってみせることで、“その先”――あらゆる平行世界の滅亡を匂わせるという寸法です。
こうすることでいよいよ“イデアを止める=殺す”必要が重みを増し、主人公の「どっちも助けたい!」という願望の重さを増幅していくのです。
なお、「主人公はダブル・ヒロインのうち、どちらか一方しか救えない」という前提を与えておくと、緊迫感はいや増すものと拝察します。
オチとしては現状そのままの案で行けば、見事に解決が望めます。
さらに追い討ちとして。
主人公がダブル・ヒロインのそれぞれと個別にデートするシーンなど含めると申し分ないかと拝察します。
まあ、この辺はそのまま呑んでしまうと尺が明らかに伸びてしまうのですが。
間違いなく力作でした。色々とご提案差し上げたくなるのも、御作の放つ魅力ゆえと捉えていただければ幸いです。
お互い頑張って参りましょう。
それではまた。