第13話ドラグニカ王国
クレア・シュバルツ公爵の領地へと俺とティーナさんは向かっている
クレア様は用事があるらしく4日後に屋敷で待ち合わせの予定だ
なんでも自分だけならすぐに帰って来れるらしい...
「シュン様 あそこに見えるのが竜の牙と言われている滝です。キレイですね〜」
「いやなんであなたがここにいるんですか!」
「シュン様 貴族となられたのですから、言葉使いにはお気をつけ下さい。下手に平民を敬うと、貴族と平民を同じように扱ったとして他の貴族から不感をかう恐れがあります」
そうなのか…貴族も色々苦労してるんだな...
「じゃなくて!ティーナさんは王宮のメイトですよね!?」
「いえ、私はシエスタ王から任命されたシュン様の専属メイドです」
「え?任命されてたの?」
「はい、専属メイドの仕事は主に生活の世話と護衛です。これからよろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願い致します」
「では、クレア卿の領地に着くまでに
必要最低限の知識を学んでおきましょう」
確かに、今1番必要なのは情報だ
「お願いします」
「言葉使いは意識しておいてください
それでは始めます
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まずこの国は名前をドラグニカ王国と言います
この国は主に8つに分かれています
一つ目は先ほどまで居た『王都』
そして7人の魔女が支配する7つの領地です
この国では最高権力は
7人の魔女と魔道王が持っています
すでにお気づきかと思いますが最高権力者は全員女性です
これはかつてこの国が生まれた時に結ばれた竜の契約と呼ばれるものが関係しています
詳細は省きますが
竜の契約によってこの国は守られています
そしてこの国を管理するために8人の少女に力を与えました
彼女達の子孫が今の7人の魔女と魔道王です
それでは魔女達について紹介します
まずはシュン様の後見人となられた
『嫉妬』の魔女クレア・シュバルツ
様
そして
『憤怒』の魔女ヴァレンタイン・クレリック様
『強欲』の魔女マリー・オーガスタ様
そのほかに
『怠惰』『傲慢』『暴食』『色欲』 の魔女がおられますが
今は置いておきます
そして魔道王と呼ばれている
『竜』の魔女シエスタ・ロストプラネット様
彼女達にはそれぞれ『固有奥義』と呼ばれている能力が受け継がれていると言われています
ゆえにこの国は彼女達によって守られ
ドラグニカ王国はまたの名を魔法国家と言われているのです
次に勇者連合についてお話します
勇者連合は今から30年前魔王討伐後に作られました
勇者が戦争に利用されるのに抵抗し、新たな魔王が生まれるのを監視するという名目で結成されたと言われているのです
彼らは独立組織として東大陸に小規模な国家を形成しております
彼らはその強大な力を悪用されないようその国家で勇者を守る役目を果たしています
そのため勇者協定と言われる約束事を他の国に要求しました
ひとつ
基本として勇者は勇者連合の国家の者とする
ひとつ
勇者に危害を加えることを禁ず
ひとつ
勇者に害が加えられていると発覚した場合すぐに報告すること
ひとつ
魔王になりうる者は処刑しなければならない
ひとつ
勇者が与える恩恵を独占しないこと
ひとつ
勇者と結婚した者も勇者連合の者とする
ひとつ
何者も勇者が行う行動を阻害してはならない
ただし明確な悪事である場合は除く
これらの約束をすることで勇者連合は独立組織であり、国家となったのです
また隣国のステレシタ聖王国は教会が支配している宗教国家であり、信者は東大陸中にいます
このくらいが知っておかなければならないと情報かと存じます
あとはおいおいお伝え致します
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます