第2話異世界転移?

ここから暫らく鬱展開です

プロローグは飛ばしても大丈夫なようにしてますのでお嫌いでしたら

第1章までお飛ばしください


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目が覚めると俺は薄暗い石造りの牢獄にいた。


手足には枷が嵌められていて身動きが取れない。

月明かりを頼り周囲を見渡すと扉の向こう側に人が立っているのが見えた。


「おい、助けてくれ!」

「目が覚めたようだな。ロイ様に知らせてこい。」

「はっ!」


そう言うと1人はその場駆け出していった。

「お、おい、早くここから出してくれよ!!」


「黙れ!」


ドスッ!!!


「ぐはっ!」

中に入ってきた兵士は槍と思われるモノの柄で俺の腹部を突いてきた。


「これ、殺すでないぞ」


そう言って奇妙な服装を着た老人が入ってきた。

「これは、これは、ロイ卿。このような薄く汚い場所まではるばる御足労頂き誠に感謝申し上げます」

「よい、これも神の思し召しじゃ。ここまでよくやった。」

「はっ!ありがたき幸せ」


...この劇みたいなやりとりはいったいなんなのだろうか。

ロイ卿と呼ばれている人はおそらく兵士たちよりも上の立場なのだろう。

ならばきっと話を聞いてくれるに違いない。


「お、おい、あんたここから出してくれ!」

「貴様!汚らわしい口からこのお方に語りかけるなど、殺してくれる!」

「よい、よい、元気なほうが都合がいい」

「はっ!」

「それでは、儀式を始まるとするかの」


そう言って老人は俺に謎の首輪を取り付けた。


すると急に逆らいようのない眠気に襲われ、

眠りについてしまった。

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