34回目:久本永治<封印の書>
「――ヨルスン・イーフ・ズィーゲル!!」
大小様々な岩を
次の瞬間、本から発せられた強い光がストーン・ゴーレムを包み込み、その巨体は
異世界転生の際に
「はあ……なんとか封印できたけど……」
ため息と共に
「封印の書は強力だけど、五メートル以内に近付かないと効果がないからな……。俺自身には戦う力なんてないし、上手く魔物たちに守ってもらうしかない。……また、手ごろな魔物を補充しておかないとな」
「……地震?」
呟いた直後だった。
「っう、あああっ!?」
突然の出来事に驚き戸惑う
「っ、……ヨ、ヨルスン・イーフ・ズィーゲル!!」
間一髪、慌てて取り出した封印の書を高く掲げて封印の呪文を唱えると、封印の書が強い輝きを放つ。そして、光が
問題は、封印の書を開くことができるのが
私は、使用者自身が封印されることがないように、封印の書に制御をかけておくべきだったのかもしれない。……いや、でも、さっきの状況で
私の心は、雲ひとつない青空のように晴れ渡っていた。
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