13回目:田那珂凡蔵<燃える筋肉>
「……ぉぉおおおおお!!
見慣れぬ風景と見慣れぬ自身の肉体を前に、
「っ……ここは!異世界だぁぁぁ!!!」
「おっと、いつまでもこうしているわけにはいかないな。まずは冒険者ギルドに行かなくては。今の俺は無一文だからな。依頼をこなして生活費を稼がないと、あっという間にゲームオーバーだ」
異世界転生のセオリー通りに冒険者ギルドへ向かった
「ハイオーク・グラディアートルの討伐、報酬はエクトニー金貨15枚か。ふむ、価値はわからないが、とりあえずこれでいいか」
ハイオーク・グラディアートルの目撃情報がある荒野へ向かった
「さあ、鮮烈な異世界デビューを決めさせてもらうぜ」
気合いを入れ、全力で駆け出した
「っ!?」
「……ははっ、まったく痛くも
「うおおおおぉぉ!!」
「これで、とどめだぁぁぁ!!!」
動きの鈍ったハイオーク・グラディアートルを見て勝利を確認した
力を上げて物理で殴る。なんと素晴らしいことだろうか。私の同期よ、ありがとう。今度彼女に会った時は、思いっきり抱き締めてキスの嵐をお見舞いしてやろう。
この調子であれば、
「……う、……?」
突如、地面に倒れこむ
「……う、……ごけ、な……い……」
彼に身に何が起こったのか。私は
なるほど、無敵の肉体にも弱点があったというわけだ。つまり、燃費が悪すぎるのだ。
力を上げて物理で殴る。これは駄目だな。私は同期に騙されたような気分になり、今度彼女に会った時は、彼女の弱点である、くすぐり攻撃でもお見舞いしてやろうと思った。
「……あ…………あ……」
こうして
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