12回目:斑坂茂夫<始まりと終わりの大地>
彼――
この逸材を私は高く評価し、女神の祝福を授けることで異世界転生させたのである。
当然ながら、転生の際に私は彼を若返らせている。そうしなければ、転生直後に老衰による死が彼を襲うことになるからだ。今の彼は若い。とにかく若い。やりすぎたと思うくらいに若いのだ。つまり、今の彼は赤子だった。
近くに人里はなく、あるとすれば、ゴブリンの
私は、きっといつの日か、成長した彼が世界を救う英雄になってくれるだろうことを祈った。そして日頃の疲れを癒すため、近場の温泉に行く準備を進めるのであった。
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