第5話 楽しかった

 え、何が楽しかったって?聞きたい!

 いいよ!教えてあげる!

 私はね、去年のクラスであるゲームをしてたの。

『森 薫ゲーム』っていうの!名前は私が付けたんだけど、正直、ゲーム扱いしてたのは私だけなんだけどね。



 え、何で始めたのって?あぁ、理由?んー一つ言えるのは、薫が凄くムカついたからかな。あの子さ、結構ズバズバいうタイプじゃん。あの性格がイラつく。

 私ね、一年生のとき、文化祭のクラスの展示を何にするか、全体で話し合ってたの。私が気を遣ってみんなの意見をまとめていたのに、あれは駄目、これは駄目って、殆ど反対したの。それに、新しいアイデアも出さないし。何なの?ってなって、イライラしたから始めた。

 私にかかれば誰でもできるんだから。




 あ、そうだ!今年もゲームをしよう!

 あー誰にしようかな〜?楽しみだな〜!最近ストレス溜まってきたから丁度いいし!

 あー誰にしようかな〜迷うな〜。





 千鶴?ターゲットにしたいけど、あの子は情報屋だからあまり敵に回さない方がいいな。




 薫?えー薫は飽きた。まぁ、ストレス発散出来たし、何も言わなかったから、好き放題言えて楽しかったけど、何も言わなかった。普通に学校きたし、泣いて喚かないし。反応がないからつまらない。





 あ、陽香里!アイツなら、弱そうだし、泣いて喚くかも!





 弱点も探せばいくらでもありそうだし、反応とか報酬はいくらでもありそう。これからが楽しみだな。


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