第92話 帰る場所

まとわりつく暑さが

やがて穏やかな風になり

それもまた肌を刺す

冷たさへと移り変わる


巡る季節をただ歩いて

そっと手を伸ばし触れたもの

その温かさにほほえんで

今日も優しい夢を見る


甘えベタなあなたが

自由に笑って泣いて

怒って愛してまた笑う

そんな場所に辿り着けたこと


これからも繰り返し

戸惑ったり悩んだり

それでも時は流れて

不器用でも歩いて


ダメなときは背中を押すよ

それでも今は帰る場所がある

そのぬくもりに抱かれて

幸せに笑って

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