第17話 夕暮れに

夕暮れの虫の声 今日の終わりを告げる

帰り道遠回りして 夜から逃げるように

暮れていく山際に 伸びていく淡い影

一番星 競うように探した遠い日のこと

呼ぶ声は切なくて 振り向くことすらできず

背中から感じてる 寂しさ押し殺して

戸惑いを隠すように 何でもないフリして

麦わら帽子深くかぶり そっと流す涙

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