第5話 合体魔法『フュージョナル』

とある森にて

「う…うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」

1人の少年が ’’骨犬’’(ボーンドッグ)に襲われていた。っていうかフレンだった。


「なんでこんなにいるのぉ!?」


ちなみに一匹では無い、大勢だ。

「くそぉ!何も魔法覚えてないのにッ!こうなったら―」


「ゴリ押しだ、この野郎ぉぉぉぉ―ッ!」

フレンは剣を持ち、勇敢に戦った。



「疲れた…」

宿屋に戻り、疲れを癒すフレンである。

現在、フレン=バーミリアはある事件を境に修行を始めている。

フレンのLv8である。

プロヒィーラーを開く。


フレン=バーミリア

Lv8

・魔法一覧

無し

・固有魔法一覧

合体

・戦闘能力

アタック :20

ディフェンス:15

スピード:30

マナ:10


「はぁ…特に変わった所無し―ってええ?!」

フレンはある重要な所を見逃していた。


(固有魔法に…『合体』がある…」

フレンはこの魔法を見て、ある事を試そうと決意した。



「ドラゴン!ちょっと試したい事があるんだ!」

「’’何じゃ…?’’」

「僕と一緒に…」


「『合体』しよう!」


ドラゴンは口から炎を吹き出した。ギャグマンガで言うコーヒーみたいな役割だ。


「’’何じゃ!合体っていうのは?!聞く限り怪し過ぎる―って無視かい!」


「『我ら一身胴体―共鳴されし魂よ―』」


「『今、一つの調律となれ―混合魔法―』」


「『フュージョナル』!」


瞬間、フレンとドラゴンの身体が一斉に光始めた。

そして…


光は消え、2人の姿も消えていた。居たのは…


1匹の龍人間だった。


「……………」

鏡を見て唖然とするフレンは、軽く硬直状態だった。


「角がある…羽も…牙…も、喉も熱い感じがするなぁ」

ドラゴンの特徴を完全に受け継いでいる。


「ちょっくら試すか…」

フレンは宿屋から出た、何も無い敷地に行った。

「ここなら、思いっ切りやれるな―ッ!」

様々な攻撃を試す。

結果、攻撃しただけで風が吹くレベルと分かった。

「っていうか…」


「これ最強じゃねぇぇぇ?!」

自身の持った力に今更驚くフレンだった。


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