何気ない道路

@tawoyame

第1話

単純な作業を繰り返す僕が、日々どうようにしてしゃんと行きていけるのだろうか。

そんなことを考える。

こうして日が暮れることに、漠然と感じる日常がうっすらとたるんでいる。

情景にぼくは、むなしいやら、少しだけ心が弾む気がした。

...。

そうだ、例えば空想の話をしよう。

誰も気づかない空想の広場の話で、そこでは、動物と人間が楽しそうにお話をし、お互いに尊敬しあい、力を取り合って、生きている。

そんな牧歌的な空想が今のぼくにできるなんて、正直奇跡なんじゃないかって思ったんだ。

僕はどちらかといえば、人が悪い方で言い訳はひどいし、そのくせ物ぐさだ。

そんな感じで、深夜でくたびれたようにみえる住宅街を進んであるく。

こうして、見える街の情景はなんとしても心においておきたいと感じた。

学生時代、なんとなしに歩いていたこの三字路や交差点が今にして、意味を感じるように思えた。

「不器用な少年」の自画像が僕の心のうちに上がってきて僕は懐かしい気持ちになった。

友人一緒に歩いた遊歩道を横切ってそんなふうに感じた

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