詩と砂浜

@tawoyame

第1話

僕をめぐる物語が始まりを迎える

僕は人懐っこさがある性格なので、詩が優しい人が読んで困らせてないかって考えてしまう。

気ぜわしい夜の熱帯夜をなんとか越えて、僕もまた幸せになってしまう。

空の下、太陽の炎天下のバス停に降りた僕は、なんでもない砂浜に熱に照らされて、輝いてみえる。

大きな海が少し怖さを感じて、どれだけ悲しいことがあっても決して泣いたりしなかったはずの僕の心が、じんわりと溶けそうな気がして、しかし、いつも断言できない自分の弱さに呆れていた。

そんなふうに思うようになったのはいつのころだろうか。優しさを深読みした結果が、これじゃなんも意味がないと思うのに、空を飛ぶ大きな鳥に僕は、何度も目を奪われて、そこに一種の心地よさや開放感を感じていた

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