第2話 私と先輩と短パンの隙間からはみ出てる15センチのアレ

神は私にどれだけの試練を与えるのだろうか

せっかく私がなんとかしてアレがはみ出して見えないように立ち上がらせたのに、あっちの方も勃ち上がるなんて。

先輩の股間はもう大変だ。

短パンがはち切れそうなくらいビンビンになっている。

一体これまでのやりとりのどこにこんなになる要素があったのか。

少年漫画だったらファンの間で名シーンとして語り継がれるくらい、いい雰囲気の会話をしていたはずなんだけど・・・

さっきのはみ出し事件とは違いこっちはどうすればいいのか分からない。

いや、厳密に言えば男の人の・・・その・・・あれを小さくする方法は知っているんだけど・・・とてもじゃないが私にはできない。

というかこんなとこでできるわけが無い。

てかなんで先輩は自分の股間の状況に気づいてないんだ!?

男の人ってそういうもんなの!?

いい話をしたらビンビンになっちゃうの!?

推定だけど15センチ以上はありそうだよ!?


私が混乱していると先輩は

「よし!じゃあみんなのとこに行ってくるか!」

とチームメイトが集まっている場所へ行こうとしていた。

「え?ちょ、ま」

いけない、このまま先輩を行かしてはだめだ。

このままでは別のあだ名をつけられてしまいそうだ。

えーっとどうすれば・・・


そ、そうだ!

「せ、先輩!おなか空いてませんか?」

「ん?ああ、昼飯まだだしこれから向こうに行って食べようかと」

「そ、それならバナナ食べませんか?ほら、今からお昼食べちゃうと試合のときにお腹痛くなっちゃいますし!」

「あーなるほど、確かにそうだな。じゃあ頂こうかな。」

「は、はい!」

よし!上手くいった。

これで作戦を考える時間ができたぞ!

それにもしかしたら食べてるうちにおさまるかもしれない。

「じゃあ、はいどうぞ!」

「サンキュー」

さきほどまでいた場所に二人であぐらをかいて座った。

一緒に持ってきたカバンの仲に入っているバナナを先輩に渡す。


ぐぅぅぅ

同時にお腹の音が鳴ってしまった。

「っ!!」

とっさにお腹を押さえるが何も意味は無い。

聞かれてしまっただろうか。

先輩のほうを見ると、

「いったっだっきまーす!」

といいながら勢いよくバナナにがっついていた。

この距離で聞こえないってことは無いだろう。

たぶん気を使ってくれたのだ。

こういう優しいところはやっぱり素敵だ。


・・・そういえば私もお昼まだだった。

せっかくだし私もバナナ食べよう。

カバンからバナナを出し皮をむいて食べたその瞬間、


あぐらをかいていた先輩の短パンの裾から、別のバナナが皮を剥いた状態で出てきていた。


しまったあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!


あぐらは最もアレがポロリしやすい座り方!

両の足がハの字に開くことで股の防御がスッカスカになるのだ!

一難去って完全に油断してしまっていた!

これじゃあさっき必死に立たせたのが丸々無駄になってしまったじゃないか!

どどどどどどうする?

とりあえずこの体勢から逃れなくては!

お昼・・・はもう食べちゃったし・・・ええっと・・・

そ、そうだ!

「せ、先輩!お昼も食べ終わりましたし、ちょっとお昼寝しませんか!?」

「え?昼寝?でも・・・今寝ると体硬くなっちゃうしな・・・」

もうすでに一箇所ガチガチに固くなってるじゃねぇか!

と、心の中で突っ込んだが、それを表に出してはいけない。

「いいじゃないですか!?今日も朝から来てアップしましたし!15分くらいなら大丈夫ですよ!!うん!」

「そ、そうか?じゃあ少しだけ寝ようかな・・・」

よし!先輩といえど流石に一回寝ればアレもおとなしくなるだろう!!

「じゃあお言葉に甘えて少しだけ寝かしてもらおうかな。」

と言って先輩は床に寝そべって寝始めた。

「15分経ったら起こしてくれ。」

「はーい。」

そう言って目をつぶると、即座にいびきをかいて寝てしまった。

やはり疲れていたのだろう。

寝顔もかわいい。

まぁ一箇所かわいくないモンスターが大暴れしているが。


まぁ仕方ない・・・その大暴れもあと15分の辛抱だ。

そうすればきっとおとなしくなっているはず。

15分の間どうしていようか考えていると、

「ふぁぁぁぁ。」

あくびが出てきた。

そういえば私も朝一番に起きていたのだった。

それにこのチン騒動で精神的にも疲れている。

・・・私も少し横になろう。

携帯でアラームをセットすれば大丈夫だろう。

・・・よし、寝よう。

そして私は先輩の横で眠りに落ちた。


・・・ピ・・・ピピ・・・ピピピピ


「ん・・・?あぁ・・・」

アラームの音で目が覚めた。

15分でも寝れたので気分がスッキリした。


「さてと、先輩ー時間ですよ。」

先輩の体を揺らして起こす。

「・・・ん?あぁ・・・おはよう・・・」

少し寝ぼけているようだが、ちゃんと起きてくれたようだ。


・・・アレも・・・

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