私と先輩と短パンの隙間からはみ出てる15センチのアレ
膝毛
第1話 私と先輩と短パンの隙間からはみ出てる15センチのアレ
先輩の短パンの隙間からアレが見えかかっている、というか見えている。
なぜこんなことになったのか、順を追って話したいと思う。
私の名前は須木間 見子(すきま みこ)、とある高校の男子バレーボール部のマネージャーをしている。
今日は夏のインターハイ決勝、4チームの総当たり戦の真っ最中だ。
私の所属している高校は第一試合が終わり、残念ながら負けてしまった。
しかし、他の高校の勝利数や獲得セット、得点数などによって1位になれるチャンスはまだある。
だから、私たちはチーム一丸となって次の試合に臨まなければいけないのだが・・・。
ここで大きな問題が起こってしまった。
我がチームのエースである、八見出 照(はみで てる)先輩が先ほどの試合でミスをしてしまい、それが原因で今現在落ち込んでしまっているのだ。
しかし、問題というのはそこではない。
照先輩はメンタルが強いし、次の試合までには立ち直るだろう。
私は先輩のそんなところに惚れたのだから。
そう問題は今、先輩が壁にもたれかかり、M字開脚のような体勢をとってしまったことによって、先輩の・・・
ボールとポールが見えてしまっていることだ。
バレーボールのユニフォームというのは男女ともに短パンの丈が短い。
特に男子は気にしない人が多いからかパンツが見えてしまっていることが多いのだが・・・
まさかパンツを越えてボールとポールが見えてしまうとは想像していなかった。
というかあんなのなんだ・・・
へぇ・・・ふーん。
・・・こっそり写メっとこうかな?
話が逸れてしまった。
とにかくこのままではウチのエースのあだ名が「はみチンアタッカー」になってしまう。
それだけはなんとしても避けなければいけない。
不幸中の幸いか、ここは人通りが少ない体育館の裏にあるの小スペースだ。
なんとか先輩自身に気づいてもらうか、今の体勢をなんとかしなければ。
もし、私や他の人からこのことを指摘されると先輩は傷ついてしまうかもしれない。
というか今はただでさえ落ち込んでいるのだから、これ以上先輩のメンタルを崩すことはしたくない。
「せーんぱい!」
「・・・ん?おお、見子か・・・。」
私が声をかけると先輩は少し元気がなさそうに返事をした。
やっぱりまだ立ち直れていないみたいだ。
「こんなとこでどうしたんですか?みんな向こうでお昼食べてますよ?」
「ああ・・・ちょっと・・・さっきのミスが申し訳なくってみんなに顔向けできなくってな。」
「そんな・・・みんな気にしてませんよ!さっきのミスだって先輩が一生懸命やった結果ってみんな分かってます!」
「そんなことねぇよ!!」
いきなりの大声にビクッ!っとしてしまった。
あの優しくて穏やかな先輩がこんなに感情を露にするなんて・・・。
「あんなかっこ悪いミスをするなんて・・・クソッ!よりによって・・・
ジャンプしたときにビンビンだったアレがネットに触れて失点してしまうなんて!!」
バレーボールにはタッチネットというルールが存在する。
プレーをする選手は基本的にネットに触れてはいけないのだ。
触れてしまうと相手に1点を与えてしまう。
そう、先輩はよりによってネットにアレで触れてしまったのだ。
しかもよりによってその試合の最終得点がそれだ。
先輩のアレがアレすぎるせいで私たちは負けてしまったのだ。
「必死で練習してきたのにアレが原因で負けちまうなんて・・・チクショウ!これまでの練習は何だったんだ!!」
「せ、先輩・・・」
私には先輩に掛ける言葉が見つけられなかった。
アレが原因で試合に負けてしまう気持ちというのは、どんなものなのだろう。
まぁ私にはアレがないから分からないけど。
でも放っておくこともできない。
私の精一杯の言葉を、思いをぶつけるんだ!
「私は・・・先輩のことカッコ悪だなんて思ってませんよ。」
「・・・・」
「いつも練習に一生懸命で・・・誰よりもチームのことを考えて・・・誰よりも努力している先輩がカッコ悪いわけないじゃないですか。」
「見子・・・」
「でも、このままいつまでも座ったままだったらカッコ悪く思っちゃいますかもね、あはは・・・」
「っ・・・」
先輩はまだ下を向いたままだ。
でも、もう少しだ。
「だから立ち上がりましょうよ先輩、私にいつも通りのカッコイイ先輩を見せてくださいよ。」
「・・・ああ、そうだな・・・ふぅ・・・全く、後輩に元気付けられるなんて・・・ほんとカッコ悪いな俺は・・・」
「先輩らしくていいと思いますよ。」
私は座っている先輩に手を差し出す。
先輩の目に光が戻ってきた。
よかった、どうやら立ち直ってくれたようだ。
「じゃあいっちょ後輩にカッコイイとこ見せてやるか!連れて行ってやるよ、全国!」
ほんとかっこいいな、先輩は。
これではみ出してなければ完璧なんだけど。
先輩は私の手をとって立ち上がる。
「かっこいいとこ見せてくださいね、先・輩。」
「嫌ってほどカッコイイとこ見せてやるよ。」
挫折を乗り越え、新たな戦いの場へと赴く。
立ち上がったその足で。
ふぅ・・・これではみ出し問題は解決し・・・あれ?
先輩の股間が・・・あれ?
さっきよりも大きくなって、短パンの下から自己主張しておられる?
立ち上がるってそっちも勃つんかいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!
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