170713「今日この恋心は死ぬんだよ」46

 向けられた銃口に動揺する事もなく、少女はあどけなく微笑んだ。

「一発で決めてくださいね。痛いのは嫌ですから」

「余裕だね」

「死ぬのは私一人でしょう?」

 あぁ、この人は誤解をしている。それが分かって僕は反射的に叫んでいた。

「恋心は、今日この恋心は死ぬんだよ!!」

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