170714「騙し方さえ知らないほど馬鹿じゃない」47

 力なく横たわる少年に、拳銃を三発撃つと青年は近づいた。

「死んでるか?」

 胸を踏んで様子を見る。動きがないのを確認して胸倉をつかむ。同時に、少年の握ったナイフが青年の胸を貫いた。

「騙し方さえ知らないほど馬鹿じゃないよ」

「騙され方さえ知らないほど馬鹿ではないよ」

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