夜空のやさしい光たち

相変わらずお日様はまるいから

お月様も負けじとまあるくなって

いつまで続くかな

ほら、もうしぼみ始めてる


本当はね

意地はらなくてもいいの

まるかったり

レモンだったりしても


段々お月様かけていく

影の部分が増えていく

でもね お月様はお月様

全然別の何かになった訳じゃない


三日月だっていいじゃない

夜空に星は沢山あって

星座を作れるくらい沢山あって

それぞれの個性が光っていて


落っこちるやつもいるよ

瞬くやつもいるよ

わっかを背負っていたり

何年かに一回現れるやつもいる


夜空に一人お月様

大勢の仲間を引き連れて

今夜も静かに見下ろして

この世の全てを見下ろして


今は経済が支配しているから

弱肉強食の理由で動いているから

ほらまた一人誰かの心がくじけそう

お月様心配そうに見守っている


本当の世界は

愛を基準にして回ってる

お金のいらない世界で巡ってる

見返りを気にしない世界で巡ってる


だってね

お日様の光に料金は要らないよ

石油はある場所を掘るだけで出てくるよ

この世界の物質はみんな神様がみんなに与えてくれたもの


本当の世界の本当の生き方に気が付けば

この世の大抵の不幸はなくなるんだ

お月様はその事を伝えたくて

一人でうずくまるあの子に伝えたくて


一人一人の小さな光が

やがて繋がって大きな輪となって

やがてこの星が光で包まれる

そんな未来を星たちは信じて待っている

今夜も星たちはその身を焦がして待っている


まるくなったり細くなったり

毎日違う姿を見せて笑ってる

淋しくなったら見上げてみようよ

お月様がやさしくやさしく抱きしめてくれるから

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