小さな森

お祭りの次の日の今日は

いつもの静寂の支配する参道

鎮守の森も黙っているよ

静かに静かに構えているよ

大きな森の息吹を感じるよ


立派な木々たちに囲まれて

昔から続くこの聖域は

とても大きな何かに守られている

幾たびの戦火からも免れた

由緒正しい力で守られている


ここに来ると何故だか安心するんだよな

深呼吸するたびに心が洗われていくみたい

祈りの力で満たされて

感謝の祈りで清められて

昔からそれは感じてた

懐かしいまなざしを心のどこかで感じてた


ああ 素晴らしい

今日は何て素晴らしいいい天気

日の光が木漏れ日を作って目に飛び込んでくる

キラキラ キラキラ キラキララ

目に優しい眩しさが何故だか嬉しくて

肌にやっと感じるくらいの風が心地良くて


日々の喧騒の中で忘れていた

僕らも自然の一部なんだって事

自然をなくした都会の中にたったひとつ残る森

神様に守られた小さな森

ここに帰ってくると思い出すんだ

懐かしい思い出とずっとずっと遠い記憶とそれから

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