第4話 時は経ち。

 僕は高校を卒業して家から近いという理由だけで工場に就職をした。僕は高校のあの事件以来彼女ができなかった。毎日仕事場と家の往復で出会いなどあるわけがない。

「……行こう」

仕事を終えて僕はあるところに向かった。にやにやして向かった先は風俗街だ。僕は彼女を作るのをあきらめて性欲を風俗で解消していたのだ。

「今日はここにするか」

僕は適当に選んだ店に入った。そこで僕は衝撃を受けた。高校の時に僕を弄んだあの彼女がいたのだ。名前は佐々木愛。

「え、な、なんで!?」

僕は驚き思わず声に出してしまい、手で口を覆った。僕は彼女を指名することにした。

「よろしくお願いします」

彼女は僕に気が付いていない。僕は何も知らないふりをしてサービスを受けた。

彼女のおっぱいはとてもやわらかい。決して大きくはないが、すべすべの肌に手が吸い付くような感覚。あのときにはできなかったことが出来ていることに、彼女が素直に言うことを聞いていることに、今まで以上の興奮を覚えた。

「またくるよ」

僕は今回は何も言わず家に帰ることにした。これからも彼女を使って性欲を解消しようと考えていた。そしていつか彼女で童貞を捨てようと考えた。次の日も彼女を指名した。

「おい、舐めろ」

僕はできるだけ高圧的に接するように心がけた。彼女に弄ばれたということが自然と言葉に力が入る。彼女は僕のモノをぺろぺろと舐めだした。彼女は裏筋を丁寧に舐め、口にモノを含んだ。そのまま上下に動かし舌を使って丁寧に奉仕している。彼女は僕の指示に黙って従った。

僕は毎日佐々木さんのもとに通った。そして本番をするために紳士的な態度で高圧的に命令をしていった。

「ま〇こをひらけ。よく見せろ」

彼女はM字にすわり、ク〇トリスをむき出しにした。僕は電マを押し付けた。

「アッ……ン…」

彼女は顔を紅潮させ、感じていた。そこから何回も通った。

そして、僕は今日本番を強要しようと決めた。

「おい、ち○こを入れてやる。寝て広げろ」

僕はいきり立ったち〇こを出して仁王立ちで彼女に言った。

「……はい。……いいですよ」

彼女は仰向けに寝て、足を開いた。

この言葉に僕は絶句してしまった。まさかOKなどとは想像もしていなかった。

「早く、きてください」

彼女は恥ずかしそうにこちらを見つめている。

僕は黙って立ち尽くすしかできなかった。高校の時の同級生がこんな姿でいることを改めて認識して僕は罪悪感や今までしてきたことに押しつぶされそうになった。それに僕は経験がなかった。口ではいくらでも言えたが、実際できる状態になり、頭が真っ白になる。

「ご、ごめん」

僕は一生懸命に声を振り絞り、一言謝り部屋から出ていってしまった。彼女が取り残された部屋はとても静かだ。

「……木戸君」

彼女はゆっくり起き上がり少し残念そうにしていた。彼女は僕のことに気が付いていた、気づいていないフリをしているだけだった。

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