第3話 交際期間 2週間

「よし、10分前。」

僕は待ち合わせ場所についた。

「(佐々木さんはまだ来てないみたいだな・・・。)」

僕は初めてのデートにウキウキしながら待っていた。しかし、待ち合わせ時間になっても佐々木さんは来なかった。僕は少しくらい遅れることもあるよな。と待ちつ続けた。

30分がたった。しかし、まだ佐々木さんは来ていなかった。僕は何かあったんじゃないかと、メールをしてみた。

1時間がたった。まだ来ない。メールも今は既読システムがあるが当時は無く、読んでいるかもわからない状態だった。僕は心配になったが来ると信じて待ち続けた。

2時間3時間とたっていた。僕は待ち続けたが彼女は来なかった。

「佐々木さん、どうしたんだろう・・・・。」

そこから予定していた動物園デートの閉園まで待ち続けた。しかし最後まで彼女はこなかった。朝から待ち続けている僕はさすがにすっぽかされていることに気付いた。

「そっか。僕だけが楽しみにしていたのか・・。」

僕はショックを受けて、家に帰ることにした。僕は家に帰るともう一回彼女にメールすることにした。すると彼女からメールが返ってきた。

「今日はごめんなさい。別れてください。」

僕はこの文面を見たとき頭が真っ白になった。付き合ってまだ2週間のことだった。僕はなんでかわからなかったので、彼女に電話した。彼女は電源を切っているようだった。そこから何の連絡がないまま土日が過ぎた。月曜日になり、学校に行った。すると佐々木さんも普通に学校に来ていた。僕はメールの事を確かめたくて、話かけに行った。その時に彼女が友達と話しているのが聞こえてきた。

「おい、お前行かなかったのかよ!」

友達の1人が彼女に詰め寄った。彼女はビクビクしている様子だった。僕は彼女たちに見つからないように隠れた。

「……ごめんなさい」

彼女はただ謝るだけだった。僕はこの様子をみて悟った。彼女は無理やり告白されられていたのだ。僕はショックをうけた。初めての交際は騙されておわった。

高校を卒業するまで傷が癒えることはなく、彼女に弄ばれた僕は女子に不信感を持ち、信じる事ができないまま卒業をした。

高校を卒業した僕は就職をした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る