破けた大人はビニール袋

受け取った眩しさを ビニール袋に詰め込んだ日から

言葉に閉じ込められて 生きている

あるいは死んだしまったのかもしれないな


たった一つのフレーズを

一冊に封じられた物語を

神様あつかいしちゃってさ

偽物造りをスタートさせた


同じ構造 なぞるだけの表現が

何度も何度も吐き出され

繰り返しのなか生まれる

模倣意識

逸脱しようとこころみて

自由を泳いでみれば発生する

土砂崩れ


ビニール袋に次々と言葉が重なって

やがて破けて 漏れる輝き

劇的さなんてまるでなし

水のようにどっかにいく

モチベーションの

繋ぎ止め方わからずに


さまよい歩く

不完全な大人


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