世界のはじっこは心

街に植えられた一本の木が大きく見えた

幼さがみせた景色

なにもかもがどこまでも広がってるように思えて

宇宙のはじっこを遠く感じた


大人の正義に触れる


 ――子ども


という言葉にくくりつけられ、小さな存在に成り下がる瞬間

宇宙はしぼんで 目の前しか見えなくなった



友達に彼女ができました

友達に才能がありました


友達が性交しました

友達が成功しました


劣等意識にさいなまれ、自分を変えたいと思う今日が

また過去になって

変化しない僕が今日を生きている


他人と比べることを覚えたとき

宇宙のはじっこは心になってしまうんだ


世界が広大さを失い、狭量になってはじまる自己嫌悪が

今日も僕を縛りつける







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