第34話 毒親の子ですから

ボランティア先で

子どもの頃の話をする流れに。

共働きで、母が仕事人間だった話をしつつ

自分は託児所・保育所に預けられっぱなしで

嫌だったという話をしたら

『お母さん凄いね』

『働くお母さんのことは尊敬してたんでしょうね』

確かに母はすごく働いていたと思うけど

それを心から尊敬しているわけではなかったとか話したら

『えっ…』という沈黙に陥った。


いやだって預け方が誰よりも「預けすぎ」だったんですよ。

(門が開く前に預けて、閉まったあとに迎えにくる)

(ちなみに母の同僚さんの子もいたんですよ。

その子はいつも普通に預けられていたし、私より早く迎えがありました)

母と遊んだ記憶もないに近くてねえ


すると『お母さんのこと恨んでるんだね…』と

とっても哀し〜〜〜〜〜い目で言われた。

笑顔で「はい♪」と返してしまいました。

いやはや。

もにょる。

はやく平気な顔で聞き流せる大人になりたいわ。


当時の母が、子どもの私といろいろ話してるなら

今は多少はマシになっていたと思う。

『今日はどうだった?』とか『ご飯食べる?』とか

母から子どもの日常を聞き出すような雑談が

まったく無かったんで……。興味なかったんでしょう。


そういえば

親からもらった誕生日プレゼントが

なぜか思い出せない。

ケーキとごちそうは覚えてるんだけど

あ、あれ…? 物は…あったかな…? うーん。

もらった記憶が抜け落ちているのかなあ。

ちょっとわかりませんが

あえて親に聞かないことにしました。

傷を抉りたくない。

クリスマスに、欲しかった物をもらえた時だけは覚えてる。

欲しくもなかった物を義務っぽく受け取っていたなあ。

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