第32話 毒親本のこと 3


【毒になる親】(スーザンフォワード 著)

はい、有名な本です。これを導入本にした方も多いかと。私もそうでした。

ここに書くことは、読んだ私個人の解釈です。

ただ、下記は私が読んで吐いたほど トラウマ・ダイレクトアターック! を

食らった箇所の話でもあります。動悸、息切れ、めまい、諸症状も出ましたので

心当たりのある方は自己判断でお読みください。





健康な家庭と、不健康な家庭「毒になる家」を比べている箇所が

かなりわかりやすかったです。

洋書なので日本とは微妙に考え方は違いますが、根底は似てると思いました。


健康な家庭は個人の自由があり、子には自尊心を持たせようとします。

個性を大事にして、やりたいと言えばさせるような。話に聞く耳を持つ親。

対して

不健康な家庭は子の自由はなく、親の意思に沿って生きることを厳命。

多少でも外れればヒステリックに拒絶し修正に取りかかります。

様々なものを検閲した上で与え、個性など認めません。NOなどもってのほか。

拒否の手段は厭わず、怒り、泣きすがり、なだめて、その意思を封じます。

同時に、子は親の指示なしに生きられなくなります。

厳命に忠実であれば親はヒステリックにならず、健康な家庭のようになるから。

こうして子は安定感と引き換えに、自分の本質を売り渡していく形になります。

これにより共依存関係が成立します。

かなり精密な束縛の上に成り立っているので、解消するまでが難しいです。

健康な家庭でも不健康な家庭でも、子が成長したら結婚や独立など

家庭の状況が大きく変化するときが来ます。

これを不健康な家庭の親は決して許しません。

すべて自分の意思通りで成り立っている共依存バランスが

根底から崩れてしまうことは、それはそれは恐ろしいことだからです。

それ故に親はより精密な指示を出し、時に怒り、泣き崩れ、追いすがります。

子は、本来は己の成長に合わせたごく自然な行動なんだけど、

自分の行動をきっかけに家庭のバランスを崩してしまう、という

罪悪感の束縛を断ち切れず、さらに親の過度な演出もあって、

抗うことはあっても従ってしまう。

そんなシステムが存在しているのが「毒になる家」。


(ちなみに本には「解決手段」は書いてません。

でも毒親と子のシステム解説にはかなり良いと思いました)



 激・痛。


でも、だいじょうぶ。

共依存だとわかったからこそ解決手段もわかるというもの。

共依存は片方が気づいて距離を取れば解消するもんです。

だから行動しました。


基本は

電話に出ない。声を聞いたら疲れるから。(気遣いのせい?)

メール返信しない。いちいち返信するからあっちも送信してくるもんだ。

来訪はとことん拒否。居留守。もしくは逃げろ。散歩に出るんだ!

自宅の鍵を要求されたけど、これが断固拒否し、渡してません。

こんな公認ストーカーに鍵など渡してはいけないです。

もしも渡していたら

「最近、近所に空き巣が入って怖いから、鍵を替えるから返して」

「新しい鍵は今度渡すから」と嘘も方便作戦で取り返してたと思います。


行動のコツは

「〜しなさい」指示を守らないこと。大抵は自分のしたくないことだし

じゃあ、それをやることないよね? しなくていいの。だからしない。

「〜したの?」と質問されたら、ついばか正直に

「してません」と答えがちだけど、やめたほうがいい。

言えば「やってないなんて、どういうつもり」と激怒する親ですから、

ここは嘘も方便作戦。自分を守るためなら嘘はついていいんです。

「後デヤルツモリ」と呪文を唱えて、スルー。


こうして、状況的にも精神的にも距離をとって

親がらみのストレスは減り

私も本心をゆっくり取り戻していきました。

空気って美味しいんだねえ

風って気持ちいいんだねえ

私は好きなことを話していいんだねえ

私の嫌いなことを嫌がっていいんだねえ

もう、いいんだね。

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