第19話 お母さんのいうとおり
「お母さんのいうとおりにしたら、大丈夫だから」
何度も言われた言葉。
確かに社会人としての振る舞いは、たすかった。それは認める。
だけど、それ以外は違っていた。
結婚が決まって(私が実家から逃げるように
当時の彼氏にすがりついての結婚となりました)
挙式の前日。
母から言われました。
母『いい。お姑さん、お舅さんの言うことは何が何でも正しいの。
そう思って、自分の本音は隠していくの。夫にも話しちゃダメ。
間違ってるって思っても、絶対に修正しちゃダメ。嫁っていうのは
出過ぎちゃダメなのよ。じっと我慢して我慢して我慢しなさい。
もちろん自分の結婚した相手の言うことも、全部正しいと思って
きちんと言うことを聞きなさい。いいわね。
あんたは我が強くて心配だけど、我慢するのよ!!』
私「いやあちょっとくらい変だと思ったら変って言うよ」
『絶っっっっっっっ対ダメよ!!!! いいからお母さんの言うとおりに
しなさいね!! いいわね。絶対よ!!」
母の洗脳は私にきっちりインプットされ
結婚後10年ほど、嫁として苦しみまくったのでした。
こんな母も、そういう嫁かというとまったく違い、
結婚する前から父に両親はいなかったのですが。
母は親戚や周囲の様子を見ての判断だったんだろうと思う。
母の毒暴走は、孫が生まれた時にヒートアップしたことで
私と夫から完全に嫌われる結果となったのですが
母は自分が悪いとはひとつも思っていないので、
相変わらずです。
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