第18話 私/他人主体から自分主体へ
(私がやったインナーチャイルド療法の様子)
人の顔色ばかり気にしていた私へ。
こわかったね。いつも怯えていたね。
いじめられたっていうか周囲から露骨に嫌悪されてた経験が
大人になっても引きずってて、苦しかったよね。
結婚して知らない土地にきて、不思議と安堵したりね。
それでも子供が生まれたら
「子供のために、ママ友を作らなきゃならない」と焦りながら
人に会うのが怖くてたまらなかったんだよね。
弾かれるのが怖い
嫌われてないだろうか不安で心配
人から嫌われないようにしなきゃ
こればかりずっと、頭のなかでぐるぐるぐるぐる…。
勇気をふりしぼって、地域の育児サークルに参加したけど、
サークルの班内で挨拶を全員から露骨に無視されちゃって、
あれがとどめだったよね。
なんで無視されたのか理由はわからないけど、わからなくていいや。
私は、知らない人から挨拶されたら
あんなふうに露骨に無視せず、挨拶を返そうって思った。
そんで、ゆっくり気づいていったんだよね。
好かれる神様やお日様だって、嫌いな人は嫌い。
神様が全員の人に好かれていないのに、
自分が全員の人に好かれるなんて、こりゃありえない。
自分が誰かに嫌われて普通のことなんだ。うん。
同じように、誰かに好かれるのも普通のことで。私もそうだから。
大事なことは、これは全員じゃなく
ほんの一部の反応なんだってこと。
そして、人の口に戸は立てられない。
自分の悪口は消すことができない。
だけど自分の耳に入らなければ平気でいられる。
あの人はどう思ってるんだろう…
私を嫌ってるんじゃないだろうか…なーんて
疑心暗鬼を抱える事に疲れたし、
そもそも自分に対する悪意なんて、知りたい?
直で文句も言えないくらい些細なことなんだから、
かまわず気にせず放っておけばいいよ。
そもそも。あのね。
「相手に嫌われないように」「相手に好かれるように」って、
相手主体の考え・言葉だよ。気づいてた?
人の顔色ばかり伺って、
自分の気持ちを覆ってばかり。
でもさ。
自分のための一度きりの人生、
「あれが好き」「これは嫌い・苦手」って、
自分主体で考えたほうがいろいろ楽しいと思うよ?
与えられてばかりの子供じゃないからこそ、
自分の好みは主張していいと思うし。
人の顔色・反応を気にせず、
自分の好みを持って
「これが好きなんだ」って言うように
堂々として、いいんだよ。
そうしたら、きっと
自分が好きになってくるから。
あんなに大嫌いだったのに、
おもしろ楽しくなってくるから。
私はそうだよ、昔の私。
だからね、
人の顔色ばかり見てた昔の私も、好きなんだよ。
本当だよ。
昔。あの頃。
がんばってくれて、ありがとう。
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