第17話 嫁というもの
GWも終わり、母の日も過ぎたころ
(今年は両実家に母の日しなかった)
母から電話が来ました。
先日、義母と電話で話していて
孫たちが帰って寂しくなりますねーとか
同年代の人が具合悪くて
自分も凹んでいっちゃうわーとか
話して終わったそうで。
母『それでね。お前から孫の写メールしてあげて!』
私「はい? なんでまた」
母『こういう時は孫の話が一番元気になるの!
だからすぐにでもしなさい! ね!!』
えー。
元気づけたいのは母だろーに。
母がやればいーじゃん。携帯持ってるんだし。
思うと同時に、母に対して妙な不快感が湧き上がった。
母のこういった【親孝行の強制行動指示】は
私は昔から大嫌いで、嫌悪感しかない。
‘子供なら親孝行して当たり前’
‘子供なら親に楽させて当たり前’
‘子供なら親に尽くすべき’…
毒親はこういうことを子に行動指示するものだというし、
実際に母も父もそうなのだ。
そして指示される私は「親への感謝」を強要しているように感じて、
いつも吐きそうになる。
感謝は強要するもんじゃなく自然と湧き上がるモノだ。
それに親孝行の強要は「生んで育ててやった恩」を振りかざしてるようだ。
産んだのは親の責任だし、産んだら育てるのが義務だから
大きくなった子に「恩返ししろ」「感謝しろ」なんておかしいと思う。
子供としてはたまったもんじゃない。税金じゃあるまいし。
ま、母にしてみたら強要じゃないかもしれない。
母が「ほぼ同年代の母親を元気づけたい」とか
「娘が‘良い嫁演出するチャーンス!!’」とか企んでる節だろう。
これはどんな親でも思うことだろうけど、
やっぱり私は「あれこれしなさい」と指示されるのが好きじゃない。
今回は妥協案にしよう。
義母が元気がないみたいよって教えてもらったようなもんだし。
そこは義娘から元気づけられたらいいなとも思うので。
私「元気づけるなら、写メールしないで、手紙でも書いて出すよ」
母『え!? ちょっと、写メールが一番いいのよ!? ほらちょっと撮って
話を書けばいいじゃない、ね! すぐやりなさい、待ってるわよ!!』
母は企みを変えられて動揺したらしい。しかしさらに強要パワーアップした。
それにしても、なんでそんなに娘を使おうとするんだろう。迷惑だ。
私「上手く撮れないから手紙にする」
母『しょーがないわね』
母もしょーがないなあ。
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