第6話 私/向き合おう

インナーチャイルド療法に近いかもしれない。

弱い自分の芯と向き合った体験メモ。


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私は自分がダメ人間ということは自覚していた。

自覚しているのに、自信がないから目をそむけていた。

自分が怖いよ。見たくないよ。見せないで。

また傷つくから嫌だよ。自信なんてないもの。


そう「現実」をごまかして

作り笑いして

いいよいいよって目をそむけて、

ずっと逃げていた。


現実の自分。

ダメすぎな自分。バカすぎる自分。

自分にさえうそつきで、あきれかえるほど弱すぎて。

人に甘えて、自分からは目をそむけてて。

大丈夫だよって尻叩かれても怖じ気づいて

あきれるくらい怯えてる。

ほんっと、どこまでも弱すぎる。

アリより弱いんじゃないの。


それなのに。


そんな自分だけど

なんとか前を見ようとがんばってんだね。

こわごわと、アリより小さな勇気でもって。

バッカだなあ、恐いならやめりゃいいのに

立とうとしてるんだあ。そっかあ。

あきれるくらい弱くて情けないくせに

自分にうそをついてまで、手をのばそうとしてんだ。

健気にも一生懸命、自分で立とうとしてんだ。

なんてヤツだよ。

そうしてまで“生きたい”のか。凄い。

その一生懸命さが、いとおしい。

大好きだよ。

醜くて小さくて情けないうそつきとわかってても

生きようとする姿があまりにも健気で。

その姿は、まさしく「人」だ。

バカだキモイと言われても構わない。

自分の生きるままの姿が、今すごくいとおしくなった。


生きてるんだね。生きててよかったね。大好き。


そう思った時、涙が出た。

うれしかった。すごくすごくうれしかった。

同時に知った。

今まで、心から生きてて良かったと

思ったことがなかったこと。

自分をそこまで忌み嫌って

目をそむけていたこと。


自分は小さい。弱くて情けない。

だけどまっすぐに生きようとしてる。

自分なりにがんばってる。

なかなか良いと思う。

悪い方法なら、隣に誰もいないはずだ。

隣の存在が、とてもとても嬉しい。

しあわせだなあって思う。


もう自分に作り笑いしなくていい。

心にうそをつかないで、いける。

自分が自分で居るのがわかる。

もうなにも恐くない。


背中を押してくれたいろいろ全てに感謝を。

ありがとうありがとうありがとう。


ーーーーーーー


自分を受け入れるって、こんな感じ。

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