第3話 私/前途多難の癖

物心ついたころから感情を殺してきた。


そのせいだろうか。

自分の本心がわからないことが多い。

癖みたいに、自分にさえ隠してるのだろうか。


自分の悲しみがわからない時が多い。

我慢とかの部類に入るのかわからないけど

衝撃に、ちょっとぽかんとしてから

たははと笑う。笑っちゃうんだ。

交通事故で怪我しても笑う自信はある。


自分の感情や感覚が麻痺していることは自覚している。

だからなのか、このまま麻痺してていいのか、わからない。

ひとつはっきりしているのは

自分の心と手をつないで

急がないで

時には皆に聞きながら

ぼちぼちゆっくり行けばいいということ。

時が来たら道は拓けるものだから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る