02・ヨウ・ルツギ、生まれ変わる
――目に光を感じた。
遠くから声が聞こえる。
(死んだかな)
これが噂に聞く、死後の世界というやつなのか。暗いトンネルを抜けて明るくなったような感覚。声を出そうとしても、身体が全く動かない。
五感の感覚も不確かで、沈んでいるような、浮いているような、奇妙な感触だった。
『――おはよう』
突然、声がはっきりと聞こえた。あの世っていうのは、自分の常識の範囲内なのか。それとも、まだこれは瀕死状態で見てる夢なのか。
『お、バイタルに反応有り――つまりホントに目が覚めたのカナ? いいねいいね、いやまだ良く分からないケドモー』
(目覚め……俺は死んでない、のか?)
『おっと、もしかして眩しかったかな? メンゴメンゴ♪ ライト弱くするからねー』
言葉の通り、目に入る光が弱くなると辺りが少しずつ見えてくる。
半透明な視界――これは、分厚いガラスか水の中から見ているようだった。その向こう、こっちを覗き込んでくる眼鏡の女らしき姿が見えた。
『おおお? こっちを見た、見たね? 動体を追ってるだけかなー? それとも意識があるなら、2回瞬きをしてみてくれるー?』
言われた通り2回瞬きをすると、眼鏡の白衣女はガッツポーズをキメた。
『よーしよしよし、そのままじゃ喋れないだろう。1回、意識を落とした後にジェルを抜くから。その後にまた会おう。ちょーっと苦しいけど、これ必要な手順だから我慢してねー』
(苦しい? ジェル、ちょっとま――)
骨の内側を圧迫され、むき身を握られるような激痛と共に意識が落ちた。
次に目が覚めた時には、中身が抜けたカプセルの中に全裸のままに転がされていた。
ドラム缶を太くした程度の内側で転がれる訳も無く、狭い中で膝を突き、不自然な姿勢で詰まっていた。
「げほっ……ごほっ……!」
むせると、喉の奥からどろりとした液体が吐き出される。胃液とも違う、俺の浸かっていたヤツが残っていたのか。
『や、すまないね。お互いの為にキミを出す訳にいかなかったんだ。確認することが多すぎてね』
力が入らず、立ち上がれない。なら、とチャクラの呼吸を回そうとしたら――経絡が、上手く活性化しなかった。
ノーマンにも分かるイメージとしては、息をしようとしたら喉が詰まった、という感覚に近い。
『すとーっぷ、ちょっと待とう。とりあえずそのまま話を聞いてよ、頼むよー。あとチャクラを回すのも後にしてくれ――カイド・カゴ第1隊長に勘づかれるゾ?』
俺とカイドの関係に気付いている――なら、と俺は言うとおりにチャクラを止める。
すると女はホッとした顔をした。
俺の方も、焦りを堪えて見渡すとカプセルの向こうは、ミナ――のクローンが寝かされていた施設に似通っていた。
いや、場所は違うけれど俺が入っているカプセルそのものが同じ物なのかもしれない。
『えーと、本来ならキミはもうちょっと丁重にもてなす予定なんだけドモ。一身上あるいはお互いの為に最終的にここから“廃棄処分”する。その為に、カプセルから出さない、出せない』
「どう、いう……つもり、だ」
『知的対応の確認、と。暴力性も今の所無しで、声帯も問題無さそう……これは、ホントに成功したかな? おっと、いや、何。利害が一致したら廃棄処分はするけれども、そういう名目でキミをここから逃がす――その前提で聞いて欲しい。分かる?』
一度声を出しただけで引っかかった喉を落ち着かせながら、静かに頷く。
死んだ、と思ってからの蘇生のせいなのか、身体の感覚が上手くつかめない。
軽い、というか。冬の厚着から全裸になった時のような感覚がずっとある。
『よし、よし。じゃあ話す前にもう一つ大事な確認だ――君の名前は?』
今度は震える喉を気づかいながら、ゆっくりと声を出す。
「――ヨウ・ルツギ」
『マジか』
「……どういう意味、だ。俺は、名乗ったぞ。お前は何者なんだ」
長年、戦闘型のアデプトとしてやってきた経験がある。
チャクラを使わなくても呼吸法やらで身体のメンテくらいは出来る。
『おっとそうだったねルツギ第2隊長。ええと、ウチはこの研究施設の主任、メッティ・シュガー。メッちゃんでもシュガーさんでも好きに呼んでネ』
「シュガー主任。余計な事は良い、何が起きたか説明してくれるんだろう……?」
『んもー、せっかちサンだなー。そんなんじゃ女の子にモテな……ルツギ隊長、滅茶苦茶モテてましたね。デキる男なのに、独身だし、女の扱い上手いから……』
「……世間話は後にしろ」
『あーはいはい、んじゃ端的に言うと。ルツギ隊長は死にました、カゴ隊長に殺されたの覚えてます?』
「ああ、覚えてる。まさか手加減でもされたか?」
首の後ろに手を回すと、感触がおかしかった。妙に細いというか肌がきめ細かいというか。傷を培養治療したとしても、サイズが違う。
そして、カプセルの内側に反射する自分の姿に違和感を覚え始めた。
『いーや、完全に殺す気だったね。というか死んだ……まあ、そこは人の死の定義なんですケド? ともかく。ヨウ・ルツギとしては死んだんですケドー』
顔のジェルを拭い、目をこらすと――そこに映っていたのは、細身の女の身体だった。
いや、コレは――。
『なので、急ぎ制作中だったミナ・アーシェンのクローン体に移植しました。まーなんだ、ダメもとというか、興味本位という部分はあったけど、まさかここまで上手く行くと思わなかったよ!!!』
さっき……いや、どれだけ時間が経っているか分からないけれど。
死ぬ前に見た、あのミナのクローン体。
それが“俺”の今の体になっていた。
「……!!!!」
『うん、だってそうしないとルツギ隊長死んでたし』
――今のこの感情を、何と言えばいいのか。
ミナの体、しかもその遺体を利用して作られた物で生きながらえる位ならば、死ねば良かったと思う自分もいる。
しかし、死の直前。カイドに抱いた感情はなんだっただろうか。このまま知らずに死んでいていいのだろうか。
――許して、いいのか。
意識せず、カプセルの壁に爪を立てる。
「……何で、助けた。俺はあんたを知らない」
『そだねー。ま、それはだってカゴ隊長がルツギ隊長にはひた隠しにしてたしー。聖女ミナの死体でクローン作ってるなんて知ったら99%殴り込みかけてたデショ?』
「そうだな」
実際、カイドにつかみかかったし、それが分かっていたからアイツも俺を殺したんだろう。
「その、俺が確実にキレる研究をしていた主任が、どうして助けた」
『――ウチも、こんな研究したくは無いからね』
カプセルの中、スピーカー越しに聞こえる声は、ウソを吐いているようには思えなかった。
「どういう訳だ」
『どうもこうも、脳の配線がアデプトしちゃってるウチは、ちょー優れた研究者な訳デスヨ』
俺が戦闘に向いた覚醒をしているように、こういうタイプもいる。
『んでんで。それに目を付けたカイド・カゴにとっつかまって、ここで“聖女復活”なんて研究を強要させられてた訳ヨ』
「――目を付けられるような研究をしてたんじゃないのか?」
『おっとぉ? 乙女のヒミツにふみこんじゃいますぅ? いや、してたよ。してましたよ、外の常識で言えば非人道的なヤツ。でも、比良坂じゃそんなん今更でしょ?』
「何をやってたか、今は聞かないでおいてやる。それで?」
『今はって所が怖いナー。いや、まあそんなマッドなサイエンティストであるウチもね、それなりに譲れないラインってあるんですよぅ――たとえば、これでも聖女に縁があるクチだったりね?』
「……この街には、そういうヤツが多かったからな」
ミナに助けられた、守られた奴等は多い。だからこそ、エヴォルと戦い続けられている。
『そうそう。だっていうのに……聖女をクローニングして、復活させろだなんて、ほんとイヤイヤというか、今でもイヤでしょうがない。だけど、成果を出さないと殺されちゃう。ほら、信念より命のが大事ですし?』
「それでカイドの犬になったと」
『ワンワン、ペロペロ♪ だーけーど。嫌な物はイヤな訳で、出来れば止めたい。そんな命と気持ちの板挟みにあってた所で文字通り転がってきたのがルツギ隊長の死体って訳ですよぅ』
「……実際死んだからな」
『ねー。ほんっとあっさり突っ込んであっさり殺されて。ヤダ、この人、青堂会最強とか言われてたのに弱すぎ……って』
「悪かったな。元々、サシじゃカイドに勝てねえよ」
ジュツの違いだ。
お互いのジュツは当然1つ。
1分かけてデカイ一撃を撃つ奴に対して、1秒で急所をナイフで抉れるなら後の奴の方が勝つ。そういう話だ。
『あの人、昔は強かったっていうけど今も強かったんですねえ……とま、それはさておき。それでも青堂会最強(笑)がこの計画に反対してるなら、殺す理由無く無いです? 無く無く無いデス?』
「――死んだけどな」
『まー実際、聖女の体にぶちこんだのは悪いと思ってマス、これは割とマジで。でも他に使える物が無かったんでー』
カプセル内で立ち上がり。自分の体を見下ろす。
生きているうちはついにろくに見る事も無かったミナの裸。
ただ、それが自分自身だとか、そもまだ若い――14,5歳の物だと思うと複雑さが極まってくる。
ほっそい手足。ミナはこんな頼り無い身体で戦ってきたのか。
「……そりゃ早死にするな」
『んん? そですね? まあ他殺はちょっと話変わりますけど』
「俺じゃなくてミナの話だ。けど、俺をこのクローンにぶっこんだって言ったな? それは、つまり――」
『脳、神経、経絡関連、一通りつっこめる物はツッコミましたヨ? ふふふ、私、天才ですから(まあ、実際どうなったのか、起きて観測するまでさっぱり自信ありませんでしたけど!!!!)』
酷い心の声が聞こえた気がしたけれど、気のせいだ。俺に心を読むジュツは無い。
「……俺の元の体はどうなってる」
『あ、こんな感じですケド』
ためらいなく、パネルに表示されるグロ死体。
その程度なら見慣れている筈なのに、明らかに俺という痕跡が残っていたせいか。
情けない事に、その場で膝を突いて嘔吐してしまった。
『おちつきましたー?』
「……無様な所を見せた」
『いえいえー。絶対零度とか鬼なんて言われる2番隊隊長も人間なんだなーって今、チョー安心してますよウチ』
カプセル内に嘔吐したが、ジェル同様に排出はされた。
元々胃に何も入って無かった事や、まだ鼻がろくに動かないせいもあったし、元々全裸にべたついてた事もあって吐いた後でも前でも大差無い。
『と言うわけでして。どうです、この計画。潰してくれません?』
「……自分を助けろ、じゃないのか?」
『あはははは、無理無理。ここで逃げるのは出来るかもしれませんけど、カゴ隊長が逃がしてくれる訳ないでしょう? 比良坂の半分は青堂会が仕切ってて、もう半分はその敵のギャングが仕切ってるんですヨ? だからまー、正義のヒーローがプロジェクトごとポシャらせてくれればネ、と。聖女にも、面目が立ちますし』
「……そうか」
こいつなりにミナに恩義や負い目を感じているんだろう。その場合、お前が死ぬかもしれない――とはもう言う必要も無さそうだ。
「それなら、勝手にやってやる。ここから出られたら、だけど出してくれるんだろう?」
『ええ、そりゃもう。失敗作として廃棄処分しますからネ。そこからは知りませんけど』
「それは何とかなるだろ。流石に粉砕器とかに放り込まれたら、無理かもしれんが」
『そこは、何とかしますかねえ――』
手を、握る。開く。次第に体になれてきたのかスムーズに動くようになってくる。
微かに経絡の感触もあるので、ジュツも恐らくは使える。もっとも、ジュツは個体差が出る物なので変質してる可能性はある、が。
「……随分と、上手く移植したもんだな」
“外”は知らないけれど、こんな無茶な移植聞いた事は無い。そもそもアデプトのクローンが成功していないのだ。
今回の場合、ガワはともかく神経類は俺の物らしいので、少し違うかもしれないけれども、それでも異例としか言いようが無い。
『ま、ほら。ウチって天才……というか、その辺に特化したアデプトなんで』
と、頭を指でトントンと叩いて見せる。
「こう出来るまで、どれだけ“造った”?」
『……あ、それ気付いちゃいます? いや、話すつもりではありましたケド』
いくらこのメッティ・シュガーが天才だとしても。まずミナの死後から5年経った。そしてこの研究所の設備も新しい物じゃない。
そして“成果を出さなければ殺される”と言うことは、こいつは成果を出し続けてきた筈だ。
「全部失敗してきた訳じゃないんだろう?」
『――ええ、中身はともかく。ガワは今、実感してる通りの完成度ですから』
青堂会でこんな話がある。
――死んだ筈の聖女を見た。
当然噂で済んだ話だった。同じような髪色、見た目の人間もいるし、見間違いや怪談の類で片付けられた。
誰かが片付けていた可能性もある。
『造りましたよ、成果物。んでもって幹部連中に献上しましたよ、その後どう“使われた”かは知りませんケド。だけど、まあ、ルツギ隊長が知らなかったって事はそういう事なんじゃないデス?』
「――知らなかったのは俺だけか?」
『あーいや、どうでしょう。カイド隊長は筆頭として、だけどそんな広まってた訳でも? いや、そっちの情報知らないんで、どーにもなりませんケド』
心が冷え切っていくのが分かる。怒りが爆発せずに静かに殺意になって研ぎ澄まされていく。
『ウチの事、殺します?』
「少なくとも終わるまでは保留にしてやる。代わりに手伝え」
『そりゃもう! その為にこんな危険な橋渡ってんですからねぇ!』
「――カイドは、“試作品”の扱いを知らない訳じゃないだろうに、何を考えてるんだ」
『あー。なんでも試作品は別人というか、あれは聖女じゃないらしいですから?』
やっと、成功した。
帰って来た。
そう納得出来ない限りは、別物だ、と。
『それにいうなら、幹部連中が甘い汁だかなんだか吸ってるのは、今に始まった話じゃないデショ?』
「……そうだな」
青堂会は、大きくなった。なってしまった。
“力無き人々”を守る為に、全てが綺麗事では済まされない――そんな事を俺もいつの間にか受け入れてしまっていた。
例えば、幹部。他の隊長が女をはべらせていたり、強要したり。
目に余れば、2番隊や3番隊が出張っていたが、それでも限界はある。
「結局、俺達もギャング共と同じになってたって事か」
『……その辺は、何とも言い難い話ッスネエ』
白衣に猫背。眼鏡だが、妙な色気を持ったこの天才は、身を揺すって苦笑いを浮かべる。
『こっちもいくつか聞いていいですカネ?』
「言ってみろ」
『結局、聖女って子供居ないんよね?』
「いたらバレるだろ」
『そうなんですケド。じゃあじゃあ、ずーっと三角関係だったとか、何かそういう?』
「さあな。別に俺とミナはそういう関係だった訳じゃない。カイドと何かあったとしても、俺は何も知らん」
『あぁー……そうですか。いや、もし子供がいたらカゴ隊長もこんな事にはなんなかったのかな、なんてね』
「かもしれないな、聞きたい事はそれだけか」
『……色々あるけど、今はやめときますー。あと、これからやることは廃棄なんで、ルツギ隊長の剣とかは持ち出せませんでした』
「だったら捨てちまえ、あんなもん。どうせ俺以外には使えないんだ」
『いやあ、だってカゴ隊長が持ってっちゃいましたし。死体はウチが研究材料として引き取りましたケド』
死体で一体何の研究を、と思ったけれどもそれで今、こんな形ながらも生きているのだから文句は言えない。
「そうか。それで、この体はどの位生きていられるんだ?」
『さあ? いや、別にこっちでリミット切ったりしてないですけど、なにせアデプト移植の成功なんて初めてのパターンなんで』
「……おい」
『新鮮な高位アデプトの死体と、自分でいじくりまわせるクローンがあってこその成功デスー、前例無いし無責任な事はいえませーん』
まったく悪びれずに言い切るこいつは、俺が言えた義理じゃないけれど罪悪感が“壊れて”る。
けれども、ミナに助けられた。
だから、その壊れた罪悪感と恩義の間で揺れてる。
なんだ、結局俺や他の青堂会の連中の大半と一緒じゃないか。
『あ、ただ1つ。すぐ死ぬかどうかは分からないけど、その体、成長もしませんから』
「……おい?」
『いや、だって言ってみればドラッグカーのエンジンと配線を軽自動車にぶちこんだようなもんですって。その軽自動車が伸びたら配線も切れちゃうでそ? だから、ボディの方を固定しました』
「……そうか。それでもすぐには死なないもんなんだな」
『隊長の経絡が馴染んだら、もしかしたら体の方が成長するかもしれませんケドねー? ま、望み薄です――お?』
チャイムのようなアラートが鳴る。
『やっべ、誰か来た。んじゃ、えーと、後で捨てておくんでそんな感じで』
「おい、お、おおお!?」
言うより早く、カプセルの上からジェルが流し込まれる。
『――後はたのみましたよー?』
水攻めのさらに粘度が高い物を喰らう、なんて初めての体験をうけながら、薬でも入ってたのか眠気に似た感覚が襲ってきて意識が沈んで行く。
最後に見たメッティ・シュガーの表情は、愛しげでもあったし、悲しげでもあった。
その意味も良く分からず。
何度目かの強制昏睡を喰らった。
(……こんなに好き勝手された事なんて、最近全く無かったな)
仮にも青堂会イチの武闘派と言われた自分がおかしくなった。
なんてことはない、どれもこれもカイドが都合良く仕立て上げたステージだったって事だ。
その裏では、ミナの死体でこんな事をしていた。
失敗作がどんな扱いを受けていたのか、想像も硬くない。
ずっと前から。
ミナが死んだ時から、青堂会は壊れていた。結局、ギャング共と同じか、ある意味ではそれ以下になっていた。
なら、こんな場所はもう必要無い。
――ミナのいない場所なんて。
俺には、必要無かった。
だから。
全部、ぶっ壊してやろうと、思っ――た――。
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