第9話真相究明
大学4回生の春、俺はマミに別れをつげられた。ちょうど付き合ってから2年がたとうとしていた頃である。
SNSで一方的に別れをつげられ、そして彼女は俺の前から姿を消した。
バイバイのメッセージを送った数日後。悲しみが来たのはあまりにも遅かった。
それから女々しいロードに突入する。『電話したい』とか、『今から会える?』とか。
会いたいわけねえだろ!とか声が聞こえてきそうである。
だが俺はブロックされていた。
つまり、俺からのメッセージを相手は完全に遮断していたのだ(事実だということを最近友人から聞いた)。
モヤモヤした。
LINEのメッセージだけだと、何だか本当に別れた感じがしなかった(別れ話が今まで1度もなかったということもあって)。
どうして俺と別れたのだろう。
なぜ俺が嫌いに・・・・・・?
無性に気になるようになった。
あの事か?それともあの事??
あーくそ、だったらあの時こうしてればよかった!くそう・・・・・・。
謎は気になるのだ。
部内恋愛の話と同じだ。
伏せられたカードのペアが何なのか、めくるなと言われてもめくりたくなるものなのだ。
考えて考えて考えて。
モヤモヤ、モヤモヤ、モヤモヤ。
そして俺はぶっ倒れた。
バイト中に意識を失って、前歯を折った。治療費がバカにならなかった。
検査で異常なところはないと医師に言われた。医師曰く、この場合ストレスのケースがたいていらしい。
この時何も知らなかった母や親戚は、総じてバイトのせいだと決めつけた。
それもあるかもしれない。
でも友人は口を揃えてみんな言う。
「マミの件だろ?」
たぶん正解はどっちも。
・・・・・・ごめん嘘。やっぱマミだろ
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